夏がやってくる
昨日の昼にツィートしたが、夏の訪れはうれしさとさみしさを同時に与えてくれる。
私の仕事上の話であるが、コロナ前は、7月の下旬になると10日間ほどに亘ってイベントが行われていた。
熱く参加している者全員が一体となる、夏のイベントである。
一日中、そのイベントに関わる。
へこたれる者も続出する。
叱咤激励が飛び交う。
苦しい時こそ声を出す。
何度も何度も繰り返す。
最大のコツは「できるまでやる。」である。
一喜一憂し、涙を流す。
夕方の風を肌で感じるまで毎日行われる。
同じ姿勢で同じ目線で全員が一人を見守る。
声援を送る。
歓声が上がる。
手を取り合って喜ぶ。
コロナ禍で、この数年間イベントが中止されていたことと、働き方改革の波が組み合わさったことで、何十年と続いてきた本イベントの歴史に幕を閉じることになった。
イベントがなくなって、初めての夏を迎えようとしている。
夏の訪れを未だ感じることができない。
節目であるはずなのに、心の底から感じることができない理由はこれなんだろう。
それでも夏はやってくる。
何もない夏が。
せめて、学生時代以来、十分味わってこなかったプライベートの夏を満喫して「夏の訪れ」を感じようと思う。