18年分のありがとう
18歳になった我が家の上猫が虹の橋を渡りました。
手足をきちんと揃え、綺麗好きだった上猫らしい姿で旅立ったようでした。
思い出
結婚してすぐに我が家に来た上猫は、アパート暮らしだった我々夫婦の最高の癒しでした。
ジャンプ力がすごくて冷蔵庫の上が好きだった上猫です。
新築の一戸建てに来てからの思い出で一番印象に残っているのは…
私が1階に逃げ隠れれば、追いかけて来る上猫、
私を見つけた後は、1階に走って逃げて、隠れるという
「かくれんぼ」ができる猫だったということです。
また、綺麗好きな猫で本当に最後まで美しい毛並みの猫でした。
必ず両手を揃えて座るのもお上品。
長女が生まれあとは、長女のベッドで昼寝をすることもありました。
長女が大泣きしていると、上猫は自分のぬいぐるみを2階からわざわざ咥えてきて、長女の頭元にポイっと置くようなかしこい猫でした。
思い出を話しだしたらキリがないのでこのへんにしておきますね。
幸せを考える
ところで、いつも私が考えていたのは、「家の中でずっと飼われていた上猫は本当に幸せなのか」ということです。
「幸せだね。」
「良かったね。」
いつも語りかけていたけれど、本当は外の世界で生きたかったのではないかと思うこともありました。
だから、「幸せをもらっていたのは私たちのほう」「良かったのも私たち」なんですよね。
お別れを迎えるにあたり
猫にしたら18年は長寿であると知っています。
ですが、もっともっと一緒にいたかったのです。
でも、日に日に弱っていく様が分かったので、最後の3日間くらいは「ありがとね。」「うちに来てくれて本当にありがとね。」と語りかけていました。
生きている間にたくさんのお礼を伝えたかったんです。
それでも、少しでも長く居られるように、頑張ってほしいと思い、「今日は○○の思い出話をしようね。」「明日は○○について話そうね。」と仕事に出かける前に必ず、語りかけるようにしていました。
私の勝手なエゴで、だいぶ無理させてしまったのかもしれません。
頑張ってくれたのかもしれません。
最期は玄関の方を向いて、耳をそばだてた姿で旅立って行きました。
間に合わなかったことが悲しくて悲しくて。
号泣でした。
18年分のありがとうは1日では伝えられないので、上猫を想う度にお礼を言い続けようと思います。
危なっかしい私をいつまでも見守っていてくれたら嬉しいです。
我が家に来てくれて本当にありがとう。
たくさんの感動と幸せと癒し、そして優しさをいただきました。
大好きなんだー。