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【企画】企画内容は多数決で決めてはいけない本当の理由

こんにちは。カーボと申します。

企画開発の仕事を20年近く続けています。

「企画内容は多数決で決めてはいけない」

企画をするにあたってこんな言葉を聞いたことある人はいるのではないでしょうか?

実際、その通りなのですが「じゃあ、どうすりゃええねん」と思う方も多いと思います。

僕の経験からこれについてもう少しだけ掘り下げて書いていきます。

1.多数決ではいけない本当の理由

企画開発において、何か決めるときに多数決がいけないのは第一に企画が丸くなりやすい、無難なものになりやすいからです。

人数を増やせば増やすほどそうなります。もちろん、だからといって多数決で決めた内容が必ずしも悪いわけではありません。本当の問題は別にあります。

本当に問題なのは多数決で決めたくなるほど議論が割れたりまとまってないまま決めてしまう、というその姿勢の問題です。

企画がちゃんとしていれば多数決で決めようとは思わないはずです。多数決で決めたくなるというのは、議論が全く成熟したとこまで行っていないからです。

これが多数決で決めてはいけない本当の理由です。

2.理想は全員一致

多数決で決めるのではなく、何で決めるかというと全員がトコトンまで話し合って、納得した上で全員一致でその案を採用するのが原則です。

「そんなこと言っても、それこそ無理なんじゃ?」

と思われるかもしれませんが、実際その通りです

実はこういう企画内容を決める際の限界人数があります。

企画を決める際にはコアメンバと呼ばれる核となるメンバが必須です。その数は2〜5人。これ以上になると全員一致の原則はほぼ不可能になります。

3.コアメンバの運用方法

コアメンバはプロジェクトの全ての相談事を把握し、決定していきます。役職上、決定権のあるリーダーは必須ですが、その他のメンバはそのプロジェクトに対して最も情熱がある順にしたいところです。
メンバの選定はもちろん、リーダーが一人で決めます。

そして、注意してもらいたいのは他の人の意見を聞かなくていいわけではないです。むしろ、できる限り一人でも多くの意見を聞く必要があります

聞いた上でそれを取捨選択するのはコアメンバです。リーダーも一人の企画者としてこのコアメンバ全員を納得させないと前へ進んではいけません。

そうして進めることで芯の通った企画が出来上がります。もちろん、失敗することもありますが判断の基準や責任の所在は明確なため、次に活かしやすいです。

多数決が最悪なのはその企画が良かったのか悪かったのか責任が全くわからなくなるからです。リーダーですら「僕はみんなの意見に従ったまでです」と言い出しかねません。

4.まとめ

いかがだったでしょうか?

多数決で決めたくなるという姿勢そのものが企画開発においてNGということがおわかり頂けたら幸いです。

僕が提案しているコアメンバ方式はもちろん数ある企画開発の進め方の一つに過ぎませんが、うまく機能したときは抜群の力を発揮します。

その他の企画開発の進め方もまだまだありますので、また別の機会にお話しできたらと思います。

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では、また!

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