【世界初】iPS創薬での有効性を確認
おはようございます!
大地球吾です
今回は、iPS創薬の有効性が確認されたことについて書いていきます
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1.iPS細胞とは
iPS細胞は、「人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell)」の通称で、人間の皮膚や血液などの体細胞に、ごく少数の因子を導入し、培養することによって、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ多能性幹細胞を指します(京都大学iPS細胞研究所より)
2006年に京都大学の山中伸弥教授が作製に成功し、世間の脚光を浴びました
2.iPS創薬とは
医療の世界では、iPS細胞は主に2つの目的で使用されます
1つはiPS細胞から作った細胞や組織を、病気やケガの患部に移植して本来の機能を取り戻すように治療する「再生医療」
もう1つは病気にかかっている患者さんの細胞からiPS細胞を作り、その病気を治すための薬を研究開発する「iPS創薬」です(大日本住友製薬より)
3.今回の発表内容について
今回の発表内容は下記の通りです
iPS細胞を使って有望な既存薬を探し出し、全身が動かせなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の患者への臨床試験(治験)で病状の進行を約7カ月遅らせる効果を確認したと発表
患者の血液細胞からさまざまな細胞になるiPS細胞を作製し、神経細胞に成長させ、既に別の病気で使われている1232種類の薬を加えて効果を調査したとのことです
4.今後の展開
今回の発表では、ALS患者に対して、病状の進行を7ヶ月遅らせられたとのことです
原因不明で、かつ難病と言われるALS
その存在を知ったのは、故三浦春馬さんが主演のドラマ「僕のいた時間」でした
意識ははっきりしているのに、筋肉が動かなくなっていき、最終的に死にいたる病気…
こんなにももどかしく、残酷な病気があるのかと思いました
現在、有効な治療がないと言われるALSに対して、まだ7ヶ月ですが進行を遅らせるデータが出たのはとても喜ばしいことです
ぜひとも、今後も実験を続けていただき、不幸な病気がこの世からなくなることを願っています