①循環原則と左右対称の原則

体系的な動作に必要な原則について

循環原則とは

「循環原則」とはこのnoteを書くにあたって私が定めた言葉で、これから書き綴っていくnoteの原点(根拠)となります。

弓道はいくつかの型で定められた状態(ステート)と動作(アクション)をつなげて繰り返すことが重要だと考えています。
その型とは「4つの基本姿勢(ステート)」「8つの基本動作(アクション)」「射法八節」のことです。

分かりづらいので例を使って説明します。


例えば次のようなフローがあった場合、自分が行う際の動作や人がする動きを想像できるでしょうか?

立った姿勢(ステート)
   ↓すわり方(アクション)
爪立って腰を下ろした姿勢(ステート)
   ↓立ち方(アクション)
立った姿勢(ステート) 

姿勢と言う状態(ステート)と動作(アクション)によって弓道は定義されます。
このフローでは「その場に立っている人が1度座って跪坐になり、再びその場で立ち上がる」と言うことを表しています。

このように弓道における動作は「4つの基本姿勢(ステート)」「8つの基本動作(アクション)」「射法八節」で説明され、それ以外の寝た姿勢(ステート)やジャンプなどの動作(アクション)は定義されていないので弓道においては必要ないことだと考えることができます。

ここで私が主張したい重要なことは、動作を何度繰り返しても状態(ステート)が同じならばいつどこにいようと筋骨の働きも完全に一致するということです。
これさえ意識していれば、同じ姿勢であるはずなのに動作前後で骨や筋肉の位置や働きが一致していないときに綻びの生じる動作の分岐を探すヒントとして活用できます。
私はこれを「循環原則」と定めて、今後のnoteにおける指針(根拠)として私が考える骨や筋肉の使い方を説明します。

☆この節のまとめ
「弓道は決められた姿勢と動作だけを組み合わせたものじゃないといけないし、同じ姿勢ならどんな動作の前後でもいつも一致してないとダメだよ!この決まりがあれば動作はループで必ず繋げられるからこれを循環原則と呼ぶことを決めました!」

左右対称の原則

次にもう一つ原則を定めます。
これは文字通りで、弓道において筋骨つまり身体の働きは原則的に左右対称であると言うことです。

弓手と馬手では動作が異なるので肘の関節が曲がるなどの例外もあります。
しかし、肘が曲がっていても主体として働く筋骨は内部的には弓手も馬手も同じで対称性を維持しています。

この対称性を原則的に適応させて弓道の動作を考えると、コンパクトかつ合理的な射になると考えています。
必要以上に無駄な力を使わない引き方になるため、数十射引くような際にも常に同じように引くことが出来るため安定した的中を期待できます。

この「左右対称の原則」は私とは関係ない弓道ブロガーの方が私が弓道を始める以前に提唱しています。

この方のブログは弓道をする上でとても参考になるのでぜひ一度目を通していただければと思います。

☆この節のまとめ
「弓道の動作は原則的に左右対称であると言う仮定を持って考えると射がコンパクトで無駄な力を使わない引き方に帰着するよ!」



循環原則の分かりやすい一例

循環原則の説明について分かりやすい例があります。

それは「執弓の姿勢」「弓倒しの後の姿勢」です。

おそらく、多くの人がこの2つの姿勢が一致していません。
弓倒しの後の姿勢はつまり執弓の姿勢そのものですが、筋骨などの働きや緊張する部分と言った見た目だけでなく内部的な働きが一致していないと言うことです。
これが出来ていると言うことはおそらく射を運ぶ中で筋骨をとてもうまく使えている方だと思います。

私が言いたいのは姿勢の不一致が循環原則に反する良くないのではなく、弓道として弓倒しの後には執弓の姿勢から始まる次の動作があるので2つの姿勢は一致していなければならないのです。

弓道の動作の中にこのような矛盾するべきではない点がいくつもあります。
原則的に動作が循環しブロックを組み合わせるように射を組み立てることが応用が効き深い理解につながると考えます。

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