五体不満足

 ご存知の方も多いと思うが、乙武洋匡さんの著書である。
生まれつき、四肢欠損の障害があり、電動車椅子に乗っている。

彼は、家族と友達に恵まれていて、おとちゃんルールで、野球遊びにも普通に参加している。
そのルールとは、バッターボックスにおとちゃんが立つ時は、別にランナーがいて、球を打ったら、代わりに走ってくれるのだ。

おとちゃんは、産まれてすぐに、お母さんとは対面出来なかった。
お母さんのショックを思うと、なかなか踏み切れなかったらしい。

1週間程して、初対面した時、お母さんは「可愛い」と、言った。
なかなか赤ちゃんに会わせてもらえず、色々思う所もあったかもしれない。
けど、悲嘆にくれるでもなく、ただ一言、可愛いと。
すごいな、と思う。

周りの人に温かく受け入れられ、すくすくと育った乙武さんは、「障害は不便だけど、不自由じゃない。」との、名言を記している。

ホントに、そう。
病気でも何でも、理由をつけて自分の可能性を狭めているのは、自分自身。

彼は、自分で車を運転して、取材に出掛けたりもする。
その身体で運転!!、と思ったが、今の世の中、障害者向けの車も良い物があるらしい。
車に乗れると、行動範囲が格段に広がる。

そもそも、おとちゃん、普段から車椅子に乗ってた!!

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