
久留米の駅シリーズ【JR善導寺駅】
非電化で単線、とてものどかなJR久大本線の中に、JR善導寺駅があります。
普通列車は1~2両編成で、風景に溶け込むようにして走っています。
最近はJR九州の路線も無人化が進んでおり、ご多分に漏れず、この駅も無人駅です。
田舎路線の途中に木造の駅舎がポツンと建っており、とても寂しげに見えます。風情があって、私はこの駅に親しみを感じています。

切符販売の窓口は締め切られていて、時の流れ、合理化の流れを感じます。

JR善導寺駅は久留米の東部に位置していますが、駅の周りは歴史豊かで且つ風光明媚、大変素晴らしいところです。
山が連なる耳納連山は、まさに絵画の世界です。私はこの景色をとても気に入っています。

駅周辺には観光名所がたくさん存在します。久留米でこれほど揃っている場所は他にありません。

上記の地図に主な観光名所を載せていますが、この中から5つほど紹介します。
(1)柳坂曽根の櫨並木(やなぎさかそねのはぜなみき)
久留米では一番と言っていいくらいに有名な紅葉の名所です。
南北約1.2kmに約260本のハゼの木が植えられています。秋になると紅く染まり壮観です。紅葉の時期になると多くの見物客が訪れます。

(2)永勝寺
正式名称を柳坂山永勝寺(りゅうばんざん えいしょうじ)と言い、本尊は薬師如来で曹洞宗のお寺です。
別名「もみじ寺」とも呼ばれていて、櫨並木と共に、久留米では有名な紅葉の名所です。

(3)千光寺
曹洞宗のお寺で別名「あじさい寺」と呼ばれています。約7,000株のあじさいが境内を埋め尽くし、毎年6月になると「あじさい祭り」が開催されます。

(4)浅井の一本桜
高さ18mの山桜で、樹齢は110年と言われています。池のほとりに数本の桜が植えられていますが、やはりこの一本桜には圧倒的な存在感があります。

(5)久留米市世界つつじセンター
久留米では唯一ツツジ類だけを集めた施設です。
クルメツツジを始め、国内最大級のツツジの品種を有しています。また、名前の通り、世界各国からも貴重なツツジを収集・展示しており、園内には所狭しとたくさんのツツジが植栽されています。
