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【活動紹介】視覚障害者✕ラテアート

 視覚障害者は、視力の欠如から、視覚を頼りに芸術作品などを生み出すことは困難であると考えられています。

 そこで、バリスタ歴10年のKyu-inの代表、けんしょーを中心に、埼玉県にある事業所にて視覚障害者がココアパウダーを使用してラテアートを行うプロジェクトを始動しました。

 ご協力させていただいたのは、埼玉県上尾市にある事業所「領家グリーンゲイブルズ(以外、GG)」様です。こちらでは、視覚障害の利用者が中心となって音を頼りに珈琲豆を焙煎する事業を行い、「僕らは耳で焙煎する」というブランドで珈琲豆を販売しています。

 プロジェクトの研修として、1年間GGに通い、利用者へのラテアートの技術指導を行いました。

取り組みと工夫

 視覚障害の利用者さんでも作ることができるラテアートとして、ココアパウダーを使用したステンシルアートを提案し、珈琲カップに向けてココアパウダーを振ってもらう練習から始めました。

 ラテアート作りのために、まずは利用者さん達にとって初めてのエスプレッソマシンを導入しました。カフェラテ用に準備する豆は、普段飲んでいるドリップ用よりもさらに細かい挽き目なため、実際に手で触っていただきながら想像を膨らませていただきます。

 ココアパウダーをカップの上に振れるように、ゴムマットを敷いて触りながら確認できるように準備をします。

 実際にココアパウダーを振っていただき、足りない時には「もう1回優しくトン」と補助をしながら、柄を完成させました。

取り組みの成果

 技術指導から1年。ようやくイベントにて出店させていただくことになりました。

 イベントの出店では、実際に片麻痺のバリスタさんとけんしょーでカフェラテを淹れ、視覚障害のある利用者さんがチームメイトと一緒にココアパウダーを振ることで作業を分担して行いました。

 お客様からの「綺麗!」「かわいい!!」という反応に、利用者のみなさんも大満足です。

 現在でも、イベントの出店の際には補助役としてご支援させていただいています。

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