旧派俳人の〈色紙1〉
つむぎです!!
やっとパソコンちゃんが機嫌を直してくれたよぉ!!
ってなわけで、第1弾は、アタシの好きな其角堂八世こと、
田辺機一ちゃんを紹介するよ!!
あと、アタシ、ちゃんとモノ持っているからヨロシクね!!(笑)
書いてあるのをアタシなりに読んでみると、
声捨て迎るか如し郭公
(こえすてて むかふるがごとし ほととぎす)
ってカンジになりました!
機一ちゃんのくずし字は、永機ちゃんの筆法を継いでるし、
宝井其角大先生の筆跡をマネしているから、超絶ムズイのよ!
ハネない方にハネ、曲がらない方へ曲げる!!! だからね(笑)!
だ・け・ど!!
永機ちゃんを筆頭に、其角堂Freakなアタシの判断力をかわそうたって、
そうはいかないのよ(笑)!!!
一文字目の「声」は、旧字体の「聲」を意識していかないとね!
この「耳」が、派手に「耳」なのよ(笑)!!!
パッと見「聞」みたいにくずれるのが、
アタシの知る「其角堂流」の「聲」よね~。
でも「迎る」は自信ないなぁ~。
パッと見「定」みたいにも見えるけど、それじゃ意味わからんのよ。
だから、「むかふる」だと思うんだよね~。
でもでもでも、だよ?!
永機ちゃんや機一ちゃんって、「旧派俳人」なんて呼ばれるくらいだから、
なんちうか、礼儀正しいんだよ!(笑)
礼儀正しいから、5・7・5って「音数」しっかり守るぜ!!
っていう俳句が圧倒的に多い! っていうのがアタシの印象なんだよね。
そうすると「むかふるがごとし」だと、う~ん。
せめて「むかふるがごと」だけど、はっきり「如し」って入ってる!!
其角堂フリークのアタシが言うんだから間違いないよ!!(笑)
ほととぎすは、和歌のころから鳴くのを楽しみに待つのが「本意」だから、
もちろん「声」なんだけど、その「声を捨てて」が面白い!
たぶん、機一ちゃんは「ほととぎすの姿」を見たよって詠んだんだね。
祖翁大先生の「蛙とびこむ」みたいなノリだね(笑)!!
逆に「声しないぜ!」で新境地開拓のスピリッツだよ!
こういう「声捨て」とかを、擬人化だー!!とか、
「ほととぎすの姿」をストレートに写生してない! なんてところが、
「BOO!月並!BOO!」って言われちゃってる由縁なんだろうけど、
アタシはダンゼン、こういう句の方が頭に浸透しやすい。
句の「暗記率」があるとすれば、写生の俳句なんかより、
ずっとずっと記憶に残ってる。
それって子規ちゃんとか虚子ちゃんが批判した、
「ことわざっぽい」っていう、月並調の特徴なんだと思うんだけど、
綺麗に作って忘れられる写生句なんかより、
月並調のほうが、脳にカマす一撃が強いってことじゃん!!(笑)
アタシはダンゼン、うまい月並調のファンだね!!
ダメな月並調も、それはそれで好きだけど!(笑)
署名は「七十二叟晋機一」。永機ちゃんもそうだけど、
機一ちゃんも、こういう年齢を書いているときの「十」って、
くずしがひゅるっとした棒みたいになって、スーっと下に続くんだよね。
色紙だと「声」の右横に、関防印が捺してあるけど、
こういう仮名の作品で引首印って、珍しくない?
「声」をでっかく漢字で書いたから、OKってこと?!(笑)
機一ちゃん、やるぅ~!! 頭柔らか~い!!
でも、残念ながら、なんて彫ってあるのか分からない~(笑)
署名の下の雅号印は「俳諧三昧」で、機一ちゃんの「晋派」を継いだ、
気概みたいなのが溢れ出てていいよね~。
アタシ、この落款使った機一ちゃんの作品、ぜんぜん知らないから、
もしかすると、けっこう貴重なんじゃない?!
アタシ、ゲンキン!(笑)
そんなわけで、第1弾は、アタシの推し、其角堂の御方々から、
機一ちゃんを紹介してみました!!
まったねー!!