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15分で登れて眺めが良い春日井東部の「西高森山」

(この記事は2020年9月に書いたこちらの記事を再編集して書いています。有料となってますが全文読めます。

コロナ禍になって、気分転換を兼ねて近所にある山に出かけています。今回はこれまで行った山の中でお薦めの山の1つ、愛知県春日井東部にある「西高森山」を紹介します。

1. 西高森山の紹介

西高森山は、春日井東部にある標高214.7mの小さな山です。以前紹介した春日井市最高峰の山「弥勒山」(437m)と比べると約半分。…と言うのもあってか、弥勒山が麓から頂上まで約30分かかるのに対し、西高森山は約15分で登れます。

麓から見た西高森山

周辺には宮滝大池や築水池など池が複数あり、麓を大谷川が流れています。そこには見どころがいくつかあります。

また北東には弥勒山をはじめとする「春日井三山(かすがいさんざん)」、南西には田園地帯が広がってる自然豊かな土地です。そのためこの辺り一帯は生活環境保全林「みろくの森」として、整備や環境の保護活動が行われています。

麓にある宮滝大池から見た西高森山(写真左)と弥勒山・大谷山(写真右奥)
みろくの森案内図

そして頂上からは春日井東部〜名古屋方面がよく見えます。

山頂から見た景色

2. 地図のダウンロード

西高森山は高い山ではありませんが、道に迷う可能性もあるので、一応地図をダウンロードして持って行った方が良いと思います。西高森山の地図は、以下のリンク先ページで PDF で公開されています。

3. 登り口と駐車場

まず登山口について。西高森山の頂上へと向かうルートはいくつかありますし、ルートによって登山口が異なりますが、今回は頂上から一番近い場所にあり、かつ駐車できる場所がすぐ近くにある上記で紹介した地図で「1番」となってる場所を紹介します。

1番の登り口

なお駐車できる場所と言っても、駐車場が整備されてる訳ではありません。この 1番の登山口のすぐ近くには「宮滝大池」と言う池があるのですが、その脇に車を停められる場所があると言うことです。だいたい7・8台は停めれるんじゃないかと思います。

宮滝大池横の駐車スペース

ちなみにこの宮滝大池、風がなく波が立っていない時は、北東側にある春日井市最高峰の山「弥勒山」を始めとする3つの山「春日井三山(かすがいさんざん)」が綺麗に池に反射する「逆さ春日井三山」も見られます。

宮滝大池に映る「逆さ春日井三山」

4. お薦め登山ルート

以下 1番の登り口から西高森山山頂までのお薦めルートを紹介します。動画も作ってるので、動画で見たいと言う方はそちらを御覧下さい。

以下は写真と文章での説明です。まず1番の場所の階段を上がり、2番の分岐点までしばらく進みます。この間の道は緩やかな上り坂です。

1番〜2番までの道

2番の分岐点は地図によっては二股になっていますが、実際は3つに別れています。下の写真で言うと左側が春日井市民球場方面、真ん中が山頂までの最短ルート、右側が筑水池と山頂への迂回ルートです。

2番の分岐点

ただし真ん中の道は確かに近道なんですが、結構坂が急で歩きにくいので、お薦めは右側の築水池方面の道です。なお案内板の方にはいずれも山頂への道とは書かれていませんが、不安がらずここは右(かもしくは真ん中)へ進んで下さい。

しばらく進むと沢に出ます。沢に沿ってそのまま歩きます。するとちょっとした階段がありそこを上ると矢印案内のないT字路に至ります。このT字路を右に曲がります。

沢沿いにある階段とT字路

またしばらく進むと、今度は下の写真のような矢印案内板のあるT字路に至ります。ここは矢印に従い、左に曲がります。

山頂への案内板

しばらく進むと、今度は下の写真のような分かれ道に出ます。この場所に掲示されてる矢印案内は少し分かりづらく、一見するとどちらの道も山頂へ行けそうですが、山頂への道は左側です。右側に進むと山の反対側に出ることになります。

山頂への案内板
山頂への案内板

ここを左に曲がると、あとは山頂まで1本道です。

5. 山頂からの景色と眺めの良い場所

山頂には下の写真のような東屋が整備されています。なおトイレや水道はありません。そしてその前が展望台となっていて、春日井市東部〜名古屋市方面などが見渡すことができます。

山頂の東屋
東屋裏の眺めが良い場所
高蔵寺ニュータウン(写真左)と麓にある廻間町の田園地帯
名古屋方面、奥に見える建物は名駅ビル軍
神屋工業団地と尾張白山

ちなみに頂上以外にももう1つ見晴らしの良い場所があります。地図で言うと 3番の分岐点から築水池沿いにある 4番に降りていく途中に開けた場所があり、そこからも名古屋駅周辺の高層ビル群が木々の間に見えます。

山頂以外の眺めが良い場所
眺めの良い場所から見た名駅ビル群

6. 周辺の見どころ

6-1. 築水池

次に周辺の見どころについて。まずは西高森山の麓にある大きな「築水池」。『5』で少し書きましたが、3番の分岐点から 4番の分岐点へ向かい、しばらく歩くとこの池沿いに降りられます。

築水池沿いにはぐるっと一周するように遊歩道が整備されていて、池沿いからは弥勒山や大谷山などが見えます。また野鳥観測スポットにもなっていて、野鳥観測小屋が整備されています。

池沿いから見た弥勒山(写真左)と大谷山(写真右)
池沿いの野鳥観察小屋
観察小屋の鳥の説明

なお築水池を一周しようと思う方もおられるかもしれませんが、それなりに大変なので、覚悟して行って下さい。地図を見てもらえば分かりますが、一周するのは結構距離があります。また実際一周してみたのですが、アップダウンも結構あるので。

6-2. 大谷川

池の南端にある治水碑横の階段を下りると、大谷川沿いに出られます。ここには春日井市内では極一部の場所にしか生えていないと言う「ヤマトミクリ」の自生地があります。

大谷川
ヤマトミクリ

川の中で「カワニナ」の増殖実験が行われていたり、川の中洲には市内に生えてる野草を集めて作られた「野草園」があります。

カワニナの増殖実験
野草園

ちなみにこの場所は春日井少年自然の家の「野外教育センター」の敷地内にあたるのですが、誰でも自由に入ることができます。なので、植物に興味のある方は、行ってみてはいかがでしょう?

更に進んで野外教育センターの土地の端にあるイノシシ避けの門を抜けて外に出ると、そこには「ビオトープ」もあります。

ビオトープ

6-3. 廻間(はざま)古墳群

この辺りは昔から人が住んでいたようで、古墳が複数あります。かつては10数基あったそうですが、現存してるのは2基のみ。ただしいずれも現代に復元されたものだそうです。それが西高森山近くにあります。

そのうちの1基は、西高森山の麓にある「廻間 第7号墳」。こちらは 1番の登り口を登らずもう一方の道を進むと見られます。

廻間 第7号墳

もう1基の「廻間 第1号墳」は、宮滝大池沿いにある岩舩神社の境内にあります。

廻間 第1号墳

6-4. 花崗岩

上記の廻間 第7号墳近く、同じ遊歩道沿いに花崗岩が露出している場所もあります。地学に興味のある方は、こちらも行ってみてはいかがでしょう?

露出した花崗岩

7. 野生生物

次に生き物について。西高森山には都市部では見られないような様々な生物が生息しています。よく見かけるのは鮮やかな色の「ソウシチョウ」。

ソウシチョウ Photo by Alpsdake(CC BY-SA)

あと6月頃には、鮮やかな黄色が特徴の「キビタキ」にも出会いました!こちらは渡り鳥なので、普段は住んでないですが、6月頃に登られる方は探してみて下さい。美しい鳴き声も特徴の鳥です。

キビタキ

他にも様々な生物が生息しています。興味ある方は以下のリンク先ページを御覧ください。

それと私は出会ったことはありませんが、西高森山一帯にも「イノシシ」が生息しています。

イノシシ Photo by Valentin Panzirsch(CC BY-SA 3.0)

イノシシは警戒心が強いので人間の存在に気づくと基本的には離れていきますが、危険を感じたりパニックになると向かってきて襲われることがあるので、もし遭遇したら決して威嚇したり無理に追い払おうとせず、ゆっくりとその場を離れて下さい。

8. 高森山

最後に余談ですが「西高森山」と言う名前から他にも「高森山」と言う山が存在するのでは?と思われた方もいるかもしれません。まさにその通り。実際存在しています。西高森山から見ると南側に位置する高蔵寺ニュータウン内に「高森山」が存在しています。

高森山

山一帯が公園になっていて、山の中に遊歩道も整備されています。もし興味のある方いたら、以下のリンク先ページを参考にこちらも登ってみてはいかがでしょう?

最後に

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