アンチかんち。好きな人に選ばれなかったことはありますか?
好きな人に選ばれなかったことはありますか?
私ですか?
あります!
昔のつらい恋愛のことを折角の土曜日に思い出してしまって何とも言えない気持ちになってしまった。
原因は少し前から見ているドラマ「東京ラブストーリー」のせい。
最初の方は恋愛の始まりのキュンキュンとキラキラとヤキモキがいい感じに混じり合っていてとても楽しかったのだけど、話が進むごとにキュンキュンキラキラは激減。
愛媛から東京に出てきた一途で笑顔の可愛い「かんち」がどんどん嫌いになってきたw
だって、あなた、赤名リカという健気で明るく心優しい彼女が居るのに、かんちの優先順位はブレることなくどんな時でも幼馴染のさとみが一番なんだもの。
そんなに清々しいまでにさとみが一番なんだったらほかの女と付き合うんじゃないよ!
リカへの塩対応が見ていられない。
リカがあんまり可哀そうじゃないか。
男性って、自分が好きでたまらない女性にはどこまでも優しいくせに、自分のことを好きな女性には優しくないのね。
まあ、性別逆にしても成立するっちゃするのだが…
これがよく世間で言われる「男は狩りをする動物だから(追いかけたい生き物だ)」ってことなのですか?
もちろん世の中にはいろんな人がいるし、男はこう、女はこうだよねなんて安易に分類できるものじゃないことは十分合点承知の助の上で言うのだが、確かに男性側が女性にべたぼれしてスタートした恋愛関係や結婚生活は概ね上手くいっている気がしなくもない。
特にめんどくさがりの男性に関して言うと、男性の方から「付き合ってください」「結婚してください」と決意の言葉を口に出すことで、我知らず本人の中に覚悟と責任感のようなものが生まれるのではないかと思う。
自分自身で決断したのだ、という実感の問題であろうか。
その覚悟が、のちに起きる数々の面倒ごとのたびに、時に逃げ出したくなる彼をぐっと踏みとどまらせる要因の一つとなる。
もちろん、どんなスタートを切ったってうまくいく二人はうまくいくし、ダメになるときはダメになるのだが。
気軽に見始めた東京ラブストーリーが色んな意味でリアルすぎて、私の忘れていた古傷をほじくり返す。
リカへの雑な扱いと対照的なさとみへの優しさ。
傍から見ているとかんちを殴り飛ばしたくなるのだが、人の気持ちというものは時に残酷なものだよね…
私も昔大好きだった人がいた。
多分どんな恋も同じだと思うが、始まりはキラキラと夢のように美しく、これが一世一代の恋だと確信していた。
それがだんだんうまくいかなくなってきて、二人でいても彼の心がここにないことがダイレクトに伝わってきて。
デートしてても綱渡りしてる時のような緊迫感があった。
一歩でも踏み外すともうおしまいという暗い雰囲気に満ちていて、何もかもを間違わないように「私一人が」必死だった。
そういう恋愛の終末期の哀れさがドラマでも本当にリアルに描かれていて、私に、忘れていた失恋をまざまざと思い出させた。
私のその恋は結局ダメになり、彼はそのあとすぐに私の仲の良かった友人と結婚してしまった。
彼を失ったことも悲しかったが、どちらかと言えば当時「私は彼に選ばれなかった。選ばれたのは私ではなく友人だった」という点においてより深く傷ついていた。
私と友人とが同じ天秤のお皿の上に乗せられ、計られ、私という存在そのものが友人である彼女に劣っているのだという気持ちになっていた気がする。
全くそうじゃないのに。
多分彼は私と彼女を同じ天秤に乗せてすらいない。
異なる2つを比較して優劣をつけるようなことなど考える余裕もないくらい、ひたすら彼女に惚れたのだと思う。そこに私が介入する余地などなくなっていた。
彼の人生のどこかのタイミングで、私は姿を消し、彼女が一人表れた。
彼は彼女が良かった。
彼女のことだけが特別で、彼女しかいらなかったのだ。
あれから何年も経ちようやく、ただただ彼にとっては私じゃなかったんだなと納得できる日が訪れた。
そして同時に私にとっても彼ではなかったのだとも。
かんちにとっても、ただ単に彼にはリカではなくさとみだったのだろう。
とはいえやはりかんちを見ていると非常に腹が立つのだが。
自分からリカと約束をしたのに、突然家に来たさとみを優先して待ち合わせ場所で待っているリカをほったらかすってどういうこと?それってもはや人として不正解じゃない?(アンチかんち)
私の失恋話に戻って恐縮だが、彼を失った悲しみが存外大きくなかった訳は、さすがにこの恋愛がもうどうにもならない状態だということを長い時間をかけて、優しかった彼の優しくあれない言動にたくさん傷つきながら、少しずつ納得していっていたからだと思う。
ああ、心底つらかった。
東京ラブストーリーのせいでシケた失恋を思い出しちゃったぜ。
ちなみに、私の一世一代?の恋の話はこちら↓
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