
迷宮歌劇『美少年探偵団』の配信を見た回
この前の成人の日を含めた三連休中に、美少年探偵団の舞台本編がYouTubeで期間限定無料配信されていた。当然見た。
西尾維新が原作小説を書いているこのシリーズ、シリーズ二巻が出たあたりから集め始め、モルグ街まで読んだ。読み終えたとき私は高校生から大学を卒業する歳になっていた。リアタイできてよかった気持ちと、時の流れの速さを感じた。いつの間にかしていたらしい舞台化、その第二弾を今年の三月くらいにやるらしく、それの宣伝らしい、多分。
西尾先生の小説は、小説であるから面白いと思っているオタクなのでアニメ化はともかく舞台化なんて、どうやって表現するのだろうと思っていたけど、無料で見ていいのか驚くほどに楽しめた。最近舞台熱が戻りつつあることもあって、チケットを取ろうか迷っている。絶対第二弾もおもしろいと思うんだよな、キャスト変更なさそうだし。
舞台のセットからして面白かった。大道具はシンプルに白やグレーで組まれた足場、階段が二つ。扉があって中に入ったりもできる。ごめん上手く言葉で言えません。そこにプロジェクターで文字や絵を映すことで、場面転換に対応している。ほかにも美術室シーンの柱とかカジノホールの道具とかもあったかも。でも舞台自体は結構シンプルな印象でした。
そうこのプロジェクターが面白いなと思って。舞台なわけじゃん、原則、画や演技で魅せるものだと思っていたんだけど面白いのよこれの使い方が。例えば主人公たちが夜の海でバーベキューをするシーン、星空をどうやって表現したと思います? ホリに星って文字をたくさん映してたんです。アリなんだそれ、と思うと同時にシャフトっぽいというかひいては西尾っぽいというか、なんか納得して、それ以降も安心して見られました。
キャラの衣装やウィッグも原作寄りで安心して楽しめました。みんな違和感少なく似合ってました。序盤の眉美ちゃんだけもう少し髪が長ければ、変身のインパクトがもっと大きくなったのになとか思ったくらい。ロングの眉美ちゃんのことも好きなので。美少年な彼女のことももちろん好きです。
たくさん歌って踊ってくれて、それゆえのキャラ崩壊もあったんだけど、一幕あたり一言しかしゃべらないわけにはいかないもんな。そこは難しいよ。はじけ過ぎとちゃうかとも思ったけど。
最後にライブパートあったのもオタクに優しいなと思いました。色とりどりに好きなペンラ使ってるのも面白かったです。なんでもええんかい。
あとは何と言っても勝利確定BGMお立合いサンバの中毒性がすごい。
そんなダサいタイトルではないと思うのだけど、トラックリストとかなさそうだし、便宜上そう呼んでいる。YouTubeでの無料公開期間が過ぎた今、これを聴くには円盤を購入するほかに手段がないのだが、この曲はぜひ今後の舞台でも続投されてほしい。同じメロディーだけれどシーンによって歌詞が異なり、うまく盛り上げてくれている。勝ち筋が見えたとき、勝利を勝ち取ったとき、流れるべきは気分を高揚させる曲であるべきだし、それはきっとサンバなんだろうな。いやなんなんだよ。
これ咲口先輩の「東西東西」の語り口調で始まりがちなんだけど、その前に大抵不良くんが「イヨッ!サブリーダーァ!」とか「おかえりリーダーァ!」とか叫ぶから、この子(キャラ)みんなと活動できるのがすごく楽しいんだろうな、リーダーのこと大好きなんだろうな、と思えてすごくいい。高校生当時、私の推しは不良くんだったんですけど、社会人になった今ではみんな等しく幼く少年で可愛いなと思いますね。いやでも曲の入りでテンション高い不良くんめっちゃいいんだよ。これのために円盤が欲しい。お立合いサンバロスです。
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