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雇用統計注目要素



『米雇用統計注目要素』

●デーリー総裁
・労働市場とインフレが減速し続ける。
・タイトな金融環境が続けば、米金融当局は政策金利を据え置くことが可能。
・政策金利を現行水準に維持したとしても、インフレとインフレ期待が低下する中で、金融政策はますます景気抑制的になる。
・金利維持は積極的な政策行動。
・金融政策が任務完遂に向けて十分に景気抑制的だと確信するまで、そうしたデータに対応して追加利上げを行う。

→引き続きタカ派発言、高金利維持への考えが根強い為、労働市場の安定がある以上、軟着陸の範疇やインフレ退治に躍起になるとの想定である。
クリスマスラリーに向けて考えると、現在は大きく市場が下落している為、毎月の積立も一興である。

●バーキン総裁
・米国債利回りの急上昇は堅調な経済指標と大量の国債供給を反映したもの。
・利回りは過去に見られた一段と正常な水準に戻りつつある。
・インフレ抑制にさらなる取り組みが必要かどうか、政策担当者には見極める時間がある。
・年内追加利上げの是非を判断するのは時期尚早。
・今後の道筋はインフレ圧力がピークを過ぎたと確信できるか、なお持続するとみるかに左右。

→米10Y、2Yの逆イールド解消が著しく進んでいる。
2Y金利は高金利維持だが、10Y金利が現在急上昇している形であり、これにより乖離率が下がる傾向。
インフレ抑制にさらなる取り組みが必要との事だが、雇用統計の結果を受け、週明けからの米CPIに焦点を絞っていきたい。

●米新規失業保険申請件数
前週比2000件増の20万7000件。
過去最低水準付近。
労働市場の強さが継続していることがわかる。
失業保険申請件数の小幅な増加は、レイオフが全般的に過去最低水準近辺にとどまっている。
全米自動車労組(UAW)のストが長引けば、こうした状況は変わる可能性がある。

→求人件数、失業保険継続受給者数のデータから見ても雇用は強いと考えるのが妥当である。
鍵となるものは、雇用統計での平均時給である。
インフレ低下に拍車をかけるならば、このポイントが重視される。
心理的な面で、賃金低下により、購買率、物価抑制となり得る。

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