138.5まで下落

●米失業保険統計
では、継続受給者数が７月以来の大幅減。
失業保険の継続受給者数６万4000人減の186万人。
今回の統計で継続受給者数は減少したものの、労働市場の沈静化の兆候が強まる中でなお高水準。
①雇用の創出はおおむね健全な状態が続いている。
②採用にブレーキをかける雇用主が増え、失業は増加、賃金の伸びは勢いを失いつつある。
③雇用市場は緩みつつあり、雇用主はあまり早急に採用に動いていない。
④労働市場は安定化しつつあり、通常ペースでの入れ替わりに近づいている。
⑤来年頭にかけてレイオフは続く可能性がある。

●日銀仕掛け
日本銀行による早期のマイナス金利解除を見込む思惑。
日銀が現在マイナス0.1％の短期政策金利を引き上げる時期は、来年４月の会合までの予想が67％、最多は４月の50％。

・植田和男総裁
金融政策運営に関して年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になると発言。

・氷見野良三副総裁
出口局面における家計や企業、金融機関への影響に言及。

●日銀の正常化条件
2024年の春闘賃上げ率が2023年同程度以上になり、賃金上昇がサービス価格を押し上げていることが確認できる来年３月以降。
さらに、来年４月のマイナス金利解除の想定である。
日銀としては、早く宿題を片付けてしまいたい潜在願望。

●外国為替市場
日銀が金融政策の修正に踏み切るのではないかという見方が強まり、1ドル143円台まで円高ドル安が進行。
考え方は変わらず、粘り強く金融緩和を継続することで経済活動を支え、賃金が上昇しやすい環境を整えていく方針。
しかし、141円台を付けた後は143円台に戻す展開となる可能性がチャート分析から窺え、12月18、19日に開かれる金融政策決定会合が一段と注目。

●アルファベット株価が急伸
傘下のグーグルが新たな人工知能（ＡＩ）モデル「Gemini（ジェミニ）」を発表。
→競争の激しいＡＩ業界での同社の地位低下を巡る懸念が短期的に和らいだ。
株価は一時6.5％高と、日中の上昇率としては７月以来の大きさを記録。

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