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労働条件悪化→利下げ




『米求人件数』

7月の米求人件数は882万7000件に減少し、この2年余りで最も低い水準。
予想を大幅に下回り、労働需要が鈍化しつつあることを示唆する新たな材料である。
JH会合でパウエル議長がインフレを目標の2%に戻すのに必要だと話した労働市場の減退が現実に。
米金利について、利上げ確率が低下。
2024年の利下げ見通しも時期が前倒し。

『9月1日発表の雇用統計』
労働市場が気弱化すれば2023年中には利上げの可能性は薄れ、ドル売りの流れとなる可能性があるが、利上げせずとも高金利は依然としてある状況であり。
短期的な推移としては、10年債利回りは先週に付けた4.36%が当面の天井となる。
 
『自発的離職者割合』
離職率は2.3%に低下。
2021年1月以来の低水準。
労働市場で別の仕事を探すのをためらう人の増加を示唆。
失業者1人に対する求人件数は1.5件に減少。
21年9月以来の低水準。
採用は21年1月以来の低水準。

『結局はデータ』
米金融当局がデータ次第の姿勢を強調。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の9月会合では金利が据え置かれる可能性が高い。
米金融当局が利上げサイクルの終了に近づいている。

『教養見解』
利上げサイクルについては概ね市場に織り込みされており、問題はいつ利下げに踏み切るかである。
アメリカは2023年中は依然として高金利維持である可能性。
ドル円は昨晩147.37まで上昇したが、労働需要が鈍化しつつあることを示唆する新たな材料が出た為、ドル売りが短期的にある状況。
テクニカル的には6/30の145.00をブレイクアウトした為、揺り戻しの後に反発上昇の可能性が高い。

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