歴史の裏側#1 中世ヨーロッパの「黒死病」がパン屋を救った?
突然ですが、パンってお好きですか?
フランスパン、クロワッサン、カンパーニュ……どれもおいしいですよね。
そんなパンが主役になる「黒死病とパン屋」の奇妙な歴史を今日はご紹介します。
「え、パン屋と疫病?どういう関係?」と思った方、安心してください。
今日も素敵なトリビアに出会えますよ。
黒死病ってどれくらい大変だったの?
14世紀のヨーロッパに突如襲来した黒死病。
ネズミとノミが手を組んだせいで、一瞬で広まりました。
その結果、ヨーロッパの人口がなんと約3分の1も減少しました(びっくり、瀕死状態です)
都市はゴーストタウン化し、農村は荒れ放題。
でも、そんな中で得をした職業がパン屋なんですね。
パン屋の大逆転劇
当時のヨーロッパでも、パンが庶民の主食。
当然、冷凍食品なんてないので、
パンさえあれば食べるには困らないよね、的な感じです。
ところが、黒死病でパンを焼く職人たちの数が激減。
すると残されたパン職人たちが大人気になるんですね。
「パンがないならケーキを食べれば?」
なんて優雅な話じゃありませんので、
パンを焼ける職人はどこも引っ張りだこで、待遇は急上昇。
「給料アップ」「労働環境改善」「休暇も増える」
現代からしても高待遇すぎる最強の職業にパン屋はなったんですね。
この時代のパン屋さんは医者と変わりません。
めっちゃモテた
とか想像すると面白いですね。
黒死病が生んだ社会の変化
パン屋だけでなく、他の労働者たちの価値も見直されました。
使い捨ての駒扱いだった農民や職人たちも、
人口減少で急に大事にされるようになったんです。
働く人々全体の地位が上がり、
後のヨーロッパ社会の変革にもつながっていきます。
まとめ
黒死病と聞くと恐ろしいですが、
パン屋にとっては「時代が味方した瞬間」なんですね。
どんな状況でも意外な希望があるのかもしれません。
事実、コロナ渦で得をした業界もありますよね。
次、パン屋さんに行ったら、
「黒死病のおかげで、おいしいパンが食べられるのか」
と思い出してください笑
ちょっとした歴史の裏側について。
ぜひ誰かに話してみてくださいね!