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教科書の定番!山月記を5分で楽しむ。

山月記ってどんな話?

主役は 李徴(りちょう) 。
彼は中国の唐の時代に生きる若者でめちゃくちゃプライドが高いタイプ。「俺、詩人として天才なんだけど、会社勤め(官吏)はつまんねえ」
と不満を抱えつつ、社会の歯車として頑張っているんですね。

で、突然どうなるかと言うと……

虎になります

まあ、有名ですよね。

えっ!?どういうこと!?と思う方もいると思います。
心の準備はOKですか?次から本編に突入!


本編の内容をざっくり!

 自分を天才だと思い込む李徴

李徴は詩人として名を上げたかったけど、
夢がうまくいかず官吏(お役人)として働くことに。

でもプライドが高すぎて、
「俺がこんな仕事してるなんておかしい!」
とストレスを溜めまくるんですね。

結果、仕事が嫌になり辞職。
今でいう「脱サラ」ですね!ただ、彼には計画性がなかったので、
生活が困窮し、「こんなはずじゃなかった…」と後悔の嵐。
でもプライドが邪魔して、
「俺が失敗するなんて誰にも知られたくない!」と自己嫌悪に陥ります。


虎になっちゃった!?

ある日、ストレスで限界を迎えた李徴は、家を飛び出してしまいます。
そして走っていると、気がついたら虎に変身しているんですね。
どうやら彼の心の中の「人間らしさ」と「獣の本能」が葛藤した結果、
獣の方が勝っちゃったんですね。

「虎になった李徴」は山の中で孤独に暮らしながら、自分の姿を見て絶望します。「俺、天才のはずだったのに、なんでこんなことに……」。
悲しみと怒りでいっぱい。でも、誰にも助けを求められないですね。
だって、プライドが邪魔だから。


 旧友との再会

ある夜、李徴は旧友の 袁傪(えんさん) に遭遇します。
彼は役人として成功した人で、虎になった李徴を見て驚きつつも話を聞いてくれる優しい人。

ここで李徴、ポツリポツリと本音を漏らします。
「本当は自分が怖かったんだ。才能がないかもしれないと思うのが怖かった。だから逃げて、誰にも自分を見せないようにした。でも結局、このザマだよ……」。

この場面、めっちゃ刺さりません?「怖い」と思ったときに逃げるか、それを乗り越えるかって、人生で大きな分岐点ですよね。

そこで生まれるのが名台詞
「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」
なんですね。

おれは次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚ざんいとによつて益々己の内なる臆病な自尊心を飼ひふとらせる結果になつた。人間は誰でも猛獸使であり、その猛獸に當るのが、各人の性情だといふ。己おれの場合、この尊大な羞恥心が猛獸だつた。虎だつたのだ。

山月記

本文を引用しましたが少し難しいです(笑)


山月記が教えてくれること

さて、この話、一見「悲劇」のように思えますが、実は私たちが日常で感じることと深くリンクしてるんです。

プライドの扱い方次第で人生は変わる

李徴の問題は、プライドが高すぎて自分を認められなかったこと。
「こうあるべき」という思い込みが強すぎると、現実と理想のギャップに苦しむんです。
でも、そのプライドをうまく活かせば、新しい挑戦に向かう原動力にもなりますね。

「自分の弱さ」を見つめる勇気

李徴は「才能がないかもしれない」という不安から目を背けました。
誰にでもこういう瞬間はあります。でも、その弱さを認めることで次に進める。袁傪のような友人がいてくれると、さらに心強いですね。

1人で抱え込まないことの大切さ

もし早い段階で誰かに相談できていれば、こんなことにはならなかったかもしれません。悩んだときは信頼できる人に話してみる。
それだけで、状況は変わるかもしれませんね。


おわりに

『山月記』は、「虎になった男の話」として語られることが多いですが、実は「今の自分」とリンクするテーマがたくさん詰まっています。
自分の中の弱さや不安に向き合うのって怖いけど、そこを乗り越えたとき、新しい道が見えてくるのかもしれないですね。

気になった方は、青空文庫で無料で読めます!
難しくはありますが。。。

簡単に読めるのは現代語訳ですね!


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