東北に生まれて、東北で育ち、きっと東北で一生を終える。
東北が大好きで、東北の歴史や文化、暮らしのことをもっと知りたいと思って勉強すると、すごい世界が広がっていました。
そこで、不定期ではありますが、私が東北の暮らしから感じていることや、調べていること、勉強していることなどを少しずつですが、私なりにお伝えしていきたいと思います。
蝦夷の英雄アテルイ
山深い東北に伝わる山岳信仰とアイヌ文化に最近すごく興味を持っています。なぜなら、東北の文化を語る上で、アイヌ文化や精神性は非常に大切な要素になるからです。
岩手県や宮城県北周辺は奈良、平安時代まで、蝦夷(エミシ)の領土であり、その文化は今も色濃く残っています。岩手県南では、朝廷軍と戦ったアテルイが有名ですよね。この時代の東北の人々はアイヌ語使っていたようです。その証拠に、アイヌ語の地名が東北各地にあります。
世界遺産平泉の文化にもアイヌの風習や慣行が影響しているほどです。
アイヌの精神性が残る場所
ここ岩手県一関市の祭畤山頂上付近には巨石の石積みがあり、縄文時代の祭禮の場所でした。縄文遺跡の「まつりば」を意味するアイヌ語が転じて「祭畤(まつるべ)」になったとされています。祭畤は縄文文化の聖地だと感じている人もいるほど、アイヌ、蝦夷、縄文の文化が色濃く残る地域でもあります。
マタギ、アイヌ、山岳信仰、盆地宇宙、民俗芸能、民芸…
私の中の最近のキーワードでもあります。
そんな目で地元の文化や地名を見ていると、昔々の人々の息吹を感じずにはいられなくなるのです。
縁日では、自然と共に暮らすことが当たり前の東北で生まれた民芸品や暮らしの道具を紹介しています。