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『人生、ブラボー!』

Amazonプライムで映画を観た。

『人生、ブラボー!』というコメディ映画である。

実はこの映画を観るのは2度目だ。
以前、どのネット配信だったかは忘れたが、1度観た記憶がある。
ちなみにこの映画はカナダの映画だ。
人気を誇ったために、ハリウッドでも『人生、サイコー!』というタイトルでリメイクされている。
ちなみにハリウッド版も僕は観た。
要するに、それだけ僕は、どうやらこの映画がお気に入りのようだ。

『人生、ブラボー!』の原題は『STARBUCK/スターバック』である。
これは精肉店配達員である冴えない独身男ディヴィットが、若かりし頃に精子提供をしていた際に使った偽名だ。
実はこの精子提供がきっかけとなり、彼はなんと533人もの子供の生物学上の父親となってしまったのである
物語はこの内の142人が、秘密保持契約を結んでいてディヴィットの情報を明かせない病院側と、ディヴィットに、情報開示の告訴をしたことから始まる
最初は厄介なことに巻き込まれて「なんで俺の人生はまたこんなことに……」と困惑しているディヴィット。
けど、142人の子供たちを興味本位から1人ずつ見て行ったことで、彼に父親らしさが芽ばえていく。

さらにディヴィットはプライベートでも恋人に子供ができる。
これまでダメな判断ばかりを下してきた自分の人生を変えようとするディヴィット。
彼はよき父親になろうと努力していく。
だがそれは533人の父親である「スターバック」の正体が自分であることを明かすという、自分の父親心と良心との葛藤でもあった。

ざっと話を紹介するとこんな感じだ。
まあ、もっと詳しく言うとディヴィットには借金があったりする。
そのお金の問題も絡んだり、自分の家族たちとの関係も葛藤したり、世間でスターバックがどう見られているかも彼の心を悩ませたりする……。

僕がこの映画を好きなのは、きっとディヴィットがダメな奴なりに変わっていこうとするからだろう。
そこに共感を覚えるし、同時に僕はやっぱり男だから、ディヴィットの父親らしさに目覚めていく姿がとても輝いて見えるのだ。
これ、もしかしたら女の人が観たらまた感想も違うのかもなぁ……。

ハリウッド版と比べると、より「間」とか「情感」が優れていると思う。
多分ハリウッドほど予算をかけていないからなんだろう。
ディヴィットがなんで精子提供をしたとか、分かりやすく説明はしてくれない(もちろん、少し考えればすぐに分かるようにはなっている)。

エンターテイメントとしてのコメディ部分と、ダメな男が変わっていく姿を描く成長物語として、この作品はとてもオススメだ。
ぜひAmazonプライムに登録している人には観てもらいたい作品である。

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京和みかん
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