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タラントのたとえ話と給付金

「10万円もらったら何使う?」
そんな会話があちらこちらで行き交う昨今。
みんながもらえる給付金は、共通の話題としては、もってこいのようだ。

10万円というのがまた絶妙な金額で。
大金のような気もする一方。生活の中で、すぐに消えてしまう額でもある。
給付金をきっかけに、何か、生活は変わるのだろうか?

行き交う会話をきくともなしに聞きながら、考えていたら。
むかし子どもの頃にきいた、聖書の話を思い出した。

主人が旅に出るとき、その弟子たちに、自分の財産を預けた。
それぞれの能力に応じて、5タラント、2タラント、1タラントを渡した。

5タラントを渡された弟子は、それで商売をして、さらに5タラントもうけた。2タラントの弟子も同様。2タラントをもうけた。
だけど1タラントを渡された弟子は、そのお金を地面を掘って隠していたんだって。
しばらくたって主人が帰ってきた時
5タラント渡された弟子は10タラントに、2タラント渡された弟子は4タラントに増やした財産を見せて、「よくやった」と褒められる。

だけど1タラントを渡された弟子は、「怖かったからこれは土の中に隠しておいた」と話して、そのままの1タラントを見せて、主人の怒りを買うの。
「埋めておくくらいだったら、銀行に預けておけばよかった。そうしたら利子が付いたのに。」と主人は言って、その1タラントを取り上げて、10タラントを持ってる弟子にあげてしまうのね。

「持っている人は与えられて、いっそう豊かに。持っていない人は、持っているものまでも取り上げられる。」と、追い出されてしまう弟子。

たとえ話とはいえ。子ども心にはちょっと怖い話。
主人から「増やせー」とか、何も言われていないのですが、そこは「忖度」しなきゃいけなかったわけで。
「銀行に預けとけよ」って、すごくリアルじゃないですか。(笑)

要するに「与えられた才能は(眠らせておくんじゃなく)活用しましょう。」ってことで。(タラントはタレントの語源らしい。)
大人になってから読むと、なるほどなぁと思うこともあったり。でもやっぱりともやもやしてみたり。その時の気分であれこれ感じることが変わってくるのも、なんだか深いね。

子どもの頃には1タラントの価値はわからなかったので、小銭くらいのイメージでいたのだけれど。実は、すごい大金(数千万円くらい?)らしい。
そんな大金預けられたら、確かに怖いよね。だけど地面に埋めとくのも怖くない?まぁ、とりあえず銀行には持って行くだろうけど。(時代が違うのはおいておいてw)

そう考えてみると、5タラントを倍に増やした弟子ってすごい才能だよね。そんな才能を見抜いている主人もすごいと思うけど。2タラントを倍に増やすのもすごいと思う。やっぱり才能は人それぞれ(神のみぞ知る)ってことだろうか。


閑話休題。(^^;
給付金をどう使うかは、人それぞれ。

生活費や借金の補填に消える人もいるし(我が家?)
欲しかったものを思い切って購入したり、美味しいものを食べたり。
投資する人もいれば、寄付(誰かに投資)する人もいる。
それを元手に何かをはじめる人もいるし。
貯金する人も、裏庭に埋めておく人もいるかもしれない。(笑)

個人的には裏庭に埋めておいたって、それはそれで良いかなと思うのだけれど。
裏庭に埋めるのは、心の片隅に埋めるようなもの。永遠に眠らせて、自分だけの秘密にしても良いし、忘れた頃に思い出したら話のネタになる。

イヤでもそこは、あえて埋めない選択肢もあっていい。
怒られて追い出されるのは困るしね。
タラントのたとえ話を字義通りに解釈するとすれば。
商売か?投資か?ギャンブルか?(違)

大切なのは心だよという話もある。
与えられた才能を活用しようとする心が大切で、結果はあくまで後からついてくるもの。
本当は無かったかもしれない10万円だからこそ。失敗したっていいと、思い切って、やりたいことをやってみるのも、チャレンジしてみるのも良いかもしれない。

「10万円もらったら何に使う?」
旅行に行きたいなぁ。と、誰かが言った。
移動制限が解除されたら、どこか行きたいね。と。
そうか。旅に出よう!
もらった10万円は、誰かに預けておくと良い。有能な誰かに託せば、それはきっと何倍もの価値を持つ。
有能な誰かを見出せす才能が、あるかどうかは知らないけれど。

給付金をきっかけに。
わたしの連想ゲームと妄想ワールドが爆発して…
収集がつかなくなった話。(オチなし)

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たんぽぽ
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