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ニンジャスレイヤーTRPG二版プラグイン・三つ巴ルール

画像:Grokによる生成

はじめに

このプラグインは、複数の組織が入り乱れる複雑なPVPを行うためのルールを追加するものである。AoSの世界には様々なニンジャ組織が存在しており、時には複数の組織がひとつの戦場に会することもあるだろう。このプラグインはそんな状況を再現し、一味違ったイクサを可能とする。なお、3組織にそれぞれ2人ずつの計6人で行うことを前提としたルールである。組織や参加者の数を増やして行うことも可能ではあるが、NMへの負担が著しく大きくなることに留意されたし。
ルールの使用、改変などは自由に行って構わないが、これを用いたさらなる改変プラグイン、リプレイなどを投稿する際はこの記事の引用を行ってくれると嬉しい。

ルール

三つ巴ルールを採用したセッションでは、戦略として時に組織同士での結託から一体のPCに攻撃が集中することも有り得る。そのため以下のルールの通りに、ある程度ターゲットがバラける用調整しながら戦闘を進めること。

基本ルール

複数の勢力がぶつかり合うイクサでは、完全にノーマークなチームを作ることは極めて危険であり、常に全ての敵組織に対して牽制を行う必要がある。

ターン中、自分と同じチームに属するPC全員が1つのチームのPCをターゲットとして攻撃をした場合、次のターンはそれ以外のチームをターゲットとしなければならない。ただし、このルールによる制限、もしくはその他の組織が戦闘不能などの理由から狙えるチームが1つしかない状況になった場合、ターゲットの制限は行われない。

メモ:参加する組織を増やす場合は、全ての組織を一通り狙うまでターゲットに制限がかかるようにルールを改訂すること。

なお、範囲攻撃などのターゲット裁定は、公式ルールの『乱戦ルール』に準拠する。

◎それが「ボス級の敵」1体だけを含む範囲攻撃や範囲射撃である場合、その敵を直接のターゲットに選んでいなかったとしても、『乱戦』ルール上はターゲットにしているとみなす。『爆発』などの1マスを効果の中心とみなす攻撃も、そこにいる敵がターゲットであるとみなす。



◎それが「ボス級の敵」2体以上を含む範囲攻撃や範囲射撃で、どちらにも等しい効果を与える場合、どちらもターゲットにしていないとみなす。



◎それが「ボス級の敵」2体以上を含む範囲攻撃や範囲射撃で、中心点ダメージが存在するものや、効果範囲の1体により強力な追加効果を与えるものなどは、それらを受ける敵1体がターゲットであるとみなす。1マスを効果の中心とみなす攻撃も、そこにいる敵がターゲットであるとみなす。

乱戦ルールはこちら
https://diehardtales.com/n/naa5fff65ceab

プレイ例:1ターン目、ソウカイヤチームに所属するボブとエミリーは、ザイバツチームに所属するジョンに対して一斉攻撃を仕掛けた。大ダメージを受けたジョンにボブは追撃を仕掛けたいと考えたが、アマクダリチームへの牽制も忘れてはならない。2ターン目、ボブとエミリーはアマクダリチームのケビンを集中して攻撃した。このターンは狙えるチームが1つしかなかったため、3ターン目は制限が無い。ボブとエミリーはジョンを捨て置き、ケビンに再び攻撃を仕掛けることにした。

なお、このルールはPCの数が減るに従って解除することを推奨する。解除のタイミングはNMの状況判断だが、基本的には2名以上が戦闘不能になった段階で解除するべきだろう。

追加ルール

以下に記すルールは、基本ルールに追加することでより戦闘に戦略性を持たせることが出来るものだ。
導入するかどうかはNMの自由である。

○背中を預ける

複数の組織入り乱れる乱闘では、お互いがお互いを守り合い、相互に連携する必要がある。

隣接状態にあるチームメンバーが回避を行う際、自分の回避ダイスを2個消費することによって、この回避判定でのみ使える緊急回避ダイスを1個与えることが出来る。同様にして、自分の緊急回避ダイスを1個消費することによって、この回避判定でのみ使える緊急回避ダイスを1個与えることが出来る。なお、1度の回避フェイズで消費できる回避ダイス、緊急回避ダイスの上限は無い。

勝敗を決する/撤退の判断

三つ巴ルールではその性質上、戦闘が非常に長引く場合が多い。そのような状況では、残っているPCの体力の割合で勝敗を決め、戦闘を早めに切り上げるのも良いだろう。またこのルールを採用すると戦略が変わる可能性があるため、採用する可能性がある場合は事前に説明しておくことが望ましい。

戦闘を切り上げる場合、チームメンバーの現在の体力の合計値/最大体力の合計値を計算し、この値の大きい順に順位を決めること。なお、シナリオ上で何かの目的をかけた戦闘を行っていた場合は、1位となったチームがそれを達成し、2位、3位は損傷の状況から目的を諦め撤退を決定した、という流れにするなどが良い。

付録

以下は、Discordのニンジャスレイヤー公式サーバーにて、このルールを使用したセッションを行った際のマップである。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1n1ZDf6sYqLf7Yw2bJMogXgSC_WGjmkhNtBizvRO3vwE/edit

更新履歴

2025/01/02:公開

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