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夢幻
一度心臓が止まって
救急車に運ばれたことがある。
その時はゆっくりぎゅうって胸の中を
なにかにわしづかみにされた感覚で、
そのまま視界も思考も
どんどん外から内側に向かって
真っ暗になっていったのをまだ覚えてる。
黒いなにかが光を包み込んでいくような。
あれもひとつの
死の片鱗だったのかな?
そのあとの世界はただの暗闇だった。
世界から自分の存在がぷつんっと
断絶されたように
ほんとうになにも無かった。
もしかしたら
それが死ぬということなのかもしれないね。
その先にあるのは無だったけど
たしかに苦しみも痛みもなにもない。
自分という世界が消えるだけ。
想像していたより
ずっとしずかだった。
ん?
そもそも今、、、
生きてる?←
はい、よくイキます❤️
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