ONE PIECEガチ勢による麦わらの一味MBTI考察
私とONE PIECEの歴史〜ONE PIECEへの愛を叫ぶ〜
何を隠そう、大袈裟ではなく私はONE PIECEとともに成長してきたと言っても過言ではない。
私にとっての人生漫画はONE PIECEである。キャラクターたちはもはや一緒に育った兄弟のような存在である。
我が家では昔から漫画での教育が成立していたと言える。その教材の一つがONE PIECEだった。ゲームやカードなどのおもちゃは一度も買ってもらえなかったが、「なんでもいいから活字を読め!」が方針だった我が家では、漫画もまた然りその教材であり、私は自腹を切って漫画を購入したことがない。紙媒体のものはすべて買ってもらえる家庭だった。
はじめて見たONE PIECEはすでにエニエスロビー編に突入していた。はじめて読んだ単行本は忘れもしない、41巻だ。幼少期のロビンとサウロが描かれた赤い表紙だった。
それからと言うもの、単行本発売日に学校から帰るとほぼ必ずテーブルの上にはすでにONE PIECEの最新巻が置かれていた。毎週のようにTSUTAYAでONE PIECEのDVDを借りては、1話から順に家族で一緒に見た。
以後、漫画は最新巻以降と41巻以前を旅人算かのように逆方向に一巻一巻攻略していき、50巻を読む頃にはとっくに全巻が手元に揃っていた。
カラーイラスト集やキャラブックに至るまで持っていた。これもやはり私が親に買ってほしいと頼んだわけではなく、自動的に揃うようになっていたのだからもはや我が家はONE PIECEショップである。そういえばOPやED、アニオリソングや挿入歌が収録されたアルバムもウォークマンにDLしていた。そげキングの歌を歌えるファンは一体何人いるだろうか。「Family」という麦わらの一味の各声優がみんなで歌っている曲が好きだったが、EDにすらなってないこの曲を知っている人はどれくらいいるのだろうか。
自分があまりにもONE PIECEに詳しすぎることがちょっぴり恥ずかしく、学生時代はあまりそれを友人には言ってこなかった。「ONE PIECE?結構好きだよ。」そこまでは言うものの女子の中には男子以上に少年漫画に詳しい人はいないし、なんかガチすぎると周りが引いてしまう気がした。実際、たまにONE PIECE好きな人はいたが、彼らよりも自分が詳しすぎて会話してもそんなに楽しくなかったのだ。
好きとはいえ推し活やオタクとはまた違うので、どこか会場などにおもむいてイベントに参加したり、フィギュアやグッズを集めるといったことはしたことがない。あくまでもストーリーの中で彼らの人間性から学ぶことが非常に多く、それを糧とすることが好きだった。
さて、新世界編に入ってからはダレる時期もあったため、この1年ほどで改めて現在1100話以上にのぼる全アニメを1から再復習し、アニメで追いついていないところを漫画で読み、映画まで全作視聴、つい最近ようやく最新巻の109巻まで読んだところである。
なぜワンピキャラのMBTIを考察しようと思ったか
ONE PIECEほど各キャラの設定がしっかりしている漫画は多くはないだろう。セリフの一コマ一コマはもちろんだが、セリフの後ろに小さく描かれている、そのシーンではメインではないキャラクターすら好き勝手に動いたりしているのだ。
そして自分で言うのもなんだが、私は驚くほどそれらのセリフや動きをよく記憶していると思う。活字でのインプットは私の得意分野である。今これを書きながら、さっきの話題にあがった、はじめて読んだ単行本41巻の中の幼少期のロビンのセリフが、どんなフォントで書かれたものだったかまで鮮明に思い出せたくらいだ。
それぞれのキャラクターがどんな性格でどんな行動をしがちでどんなことを考えて話しがちか、ということが本当にそれぞれ個性的に描かれており、その細部に至るまで記憶している私だから分析できることがあるのではないかと思った。
そして何より、【🔍ONE PIECE キャラ MBTI】で検索して出てくる考察に納得がいかないというのが一番の理由である。絶対こいつらより私の方がONE PIECE好きだろおぉぉ!!!
と思ったので、考察して参ります。
なお、プロでもなんでもないただMBTI好きによるものなのでご了承の上エンタメとしてお楽しみください。
麦わらの一味の各キャラMBTI
ルフィ
ENFP(広報運動家)
主人公モンキー・D・ルフィ。
宴が大好きですぐ仲間をつくりたがるところはまさに外交的である。幼少期より、友だちを求めてしつこくエースを追いかけ回すところなど、基本的にいつでも誰かと一緒にいたいと強く望む性格だ。
自由を求める性格や、他の仲間が計画した作戦をすべてぶち壊すほどの計画性のなさにはPが強い。また、人や動物の気持ちに敏感であり、師匠であるレイリーからもその点の見聞色の覇気を独自の強みだと認められている、圧倒的Fである。
他の考察でESFP(エンターテイナー)なのではないかという視点もあったが、それはなんとなくちがうんじゃないかと思う。その理由のひとつとしては、実はルフィは自身に注目を集めることが好きなわけではないというところだ。数々の人々を悪の支配から解放してくれるルフィをヒーローだと思う民はONE PIECE世界に数多く存在するが、彼らに大袈裟に感謝されることをルフィは何よりも好まない。もてはやされる前に金品や食料を奪ってさっさと国を出る、といった流れが毎回のお決まりである。自分のやりたいことをやりたいようにやった結果、なぜか人が自分に感謝しているだけだという認識であり、決してほめられたくてやっているわけでも、結果的に感謝されて喜んだり調子に乗ったりするタイプでもないのだ。
ゾロ
ISTP(巨匠)
三刀流の剣士 ロロノア・ゾロ。役職としては「戦闘員」らしいが、実際的には副船長的立ち位置であり、ルフィの右腕として麦わらの一味の懸賞金No.2を誇る。
己が一番の敵であると言わんばかりに、筋トレを趣味とし、心の中で常に自分の中の自分と戦い続ける内向型。
1人が好きなのかと思えば一方では宴の際には他船員とも話したり、しっかり楽しんでいる様子が垣間見えるところが、ESFP(エンターテイナー)の主機能と同じSeを、補助機能として備えているというところにあると思われる。
また、いろいろ考えていることはあるもののそれを吐き出すタイミングまでもよく考えるタイプだ。ウソップが脱退する際に、最後までウソップに声をかけることをしなかったのはゾロだけ。あえて無言のコマが入れられているシーンがある。
しかしウソップが帰ってくる時の基準を明確に定めたのも彼であり、表面的な口先の優しさよりも「けじめ」や「スジ」と言ったものを何よりも大事にする。まさしくT思考である。
ナミ
ESTJ(幹部)
航海士ナミ。
他の考察サイトではESFJ(擁護者)という見解もあるが、
姉御肌な性格、誰が相手でも自分が正しいと思えばそれを相手にぶつける強気な姿勢、お金の管理、物事の作戦立て、男たちはいつだってナミの尻に敷かれる。主機能に外向思考を持つESTJの方がしっくりくるのではないだろうか。
言い方のキツさや厳しいと思われる面もあるが、そのすべては組織全体の将来性を考えてのことである。アーロンとも自分の正義で1人で戦い続け、それらは側から見れば自分勝手に見えたが、すべては最終的に村を買い取って平和を実現するというための計画的行動だった。
また、高いリーダーシップを持ち、組織を引っ張ることができるという点において、麦わらの一味だけでなく前に所属していたアーロン一味でも同等のポジションを担ってきたというところはまさにESTJの特徴とも言える。自分の役職に責任感を持ち、なんだかんだと思うところがあっても最終的には必ず船長に従うのがナミなのだ。
ウソップ
ENFP(広報運動家)
狙撃手ウソップ。
サポート役に徹することが多く、それだけに狙撃だけでなく器用に様々なことをこなすことができる。
ENTP(討論者)であるという見解が多いようだが、ENFPの方が近いと言える理由としては、ウソップほど空気が読めて周りに馴染めるタイプの人間はいないということである。麦わらの一味のわりと誰と合わせても仲良くしている様子が多い。理屈ではなく、感覚で周りの人との雰囲気を大事にできるのである。
女性陣とも相性がよく、サンジのようにハートが飛ぶような感じでも、ルフィのように女性に無頓着なわけでもなく、確実に「異性」として理解しているものの、きちんと仲間として認識しており、ほどよいクラスメイトのような距離感が保てる。
ルフィと話すときにはまるで男子高校生同士のそれであり、同じENFPであればそれも大いに納得だ。
サンジ
ENFJ(主人公)
一味のコック。近年のONE PIECEに追いついていない人は彼の本名がヴィンスモーク・サンジであることを知らない人も多いのかもしれない。
話ぶりはクソクソ言ってるクソ野郎だが、血筋は王族。本物の王子様である。
誰よりも仲間思いでそのための自己犠牲をなんとも思わないというところにトラウマを感じるものの、それは圧倒的にFだ。
そしてまた、サンジは策士でもあるためJが強い。他の仲間とは別行動をし、仲間にも告げずに裏で工作することで援護する。
ルフィ不在時には船長代理のような動きをすることもある。他の船員からの信頼も厚く、指示出しも完璧。漫画が違えば主人公になっていても全くおかしくない。そして何よりコック。仲間の日々の命を預かるという役職からも愛が溢れている。それが主人公ENFJ、サンジである。
チョッパー
ISFP(冒険家)
船医トニー・トニー・チョッパー。悪魔の実を食べて人になってしまった喋る青っ鼻トナカイ。
優しくない人は医者にはなれないというのが私の中の通説であり偏見なのだが、確かにチョッパーは底なしに優しいのだ。(しかも海賊の医者なんて稼げない上に毎回重症を負っていてお金ばかりがかかるはずなので、心から人を救いたい人間にしかできないことであると思われる)
トナカイの群れから仲間はずれにされていたという過去を持ち、もっと強くなりたい、誰かの役に立てるようになりたいと自分の心を奮い立たせる。まさに主機能にFiを持ち合わせる性格である。
補助機能のSeは客観的事実にきちんとフォーカスでき、病状理解や医学の勉強に非常に役立っていると思われる。
本人はそのつもりはないだろうが、ISFP独特の優しくてふわっとしたイメージも相まって、まさしくISFPである。
ロビン
INTJ(建築家)
考古学者ニコ・ロビン。今や彼女がいなければ麦わらの一味にはONE PIECEに辿り着けないという重要人物である。
熟考する性格、物事の本質を捉えようとする力、まさにNT型である。その知的探究心の強さは幼少期の読書や学者に囲まれた環境から培われたものである。
INTP(論理学者)ではないか?という考察があるが、INTJ説を推したい理由は、もうひとりの女性船員であるナミの主機能Teを、ロビンが補助機能に有していると考えられるからだ。思考に共通点があるからこそ仲良くできるのではないだろうか。
サニー号の女子部屋はひとつ。女性船員はたった2人。どう考えても2人で話す時間が長いはずで、相性がよくなければ耐えられないだろう。
また、そもそも主機能Niが働くから、知的探究心が強いというところを見ると、やはりTiが主機能のINTPではしっくりこず、それもまたINTJであると裏付ける強い理由となる。
フランキー
ESTP(起業家)
船大工フランキー。本名カティ・フラム
一味の中では比較的年長なこともあり、誰とでも親しくできる能力が非常に高い。まさに「アニキ」。人と違うことから人の注目を集めがちなところがあり、しかしやっぱりコミュニケーション能力が高く、みんなから慕われている存在。
好奇心旺盛で危険をかえりみないため、時にリスキーな行動をするところが多いのもその特徴である。やりたいことを自由に豪快に。それがフランキーだ。
型にはまらない柔軟な発想を持ち、自身をサイボーグにするばかりか、2年後はロボに変身するなど、その大胆さは人から魅力的に見られる…こともある。(なお女性陣からは引かれている模様。)
コミュニケーション能力が高いからこそ、実は周囲からの自己評価に敏感であり、その際に現実的な選択肢を取ることもある。ここにSTを保有していることが伺える。
自然と人を惹きつける魅力を持ち、場の雰囲気を盛り上げることができるフランキー。まさにESTPだ。
ブルック
ESFP(エンターテイナー)
音楽家ブルック。御歳90歳のなぜ生きてるかわからないじいちゃん(そういえば死んでるんだった)
音楽家という役職からも滲み出る、人を楽しませることが生き甲斐のブルックはESFPだろうと思われる。基本的に「楽しい」に全振りなので、悲しいときや辛いときも楽しくなれるように心がける傾向が見られる。
主機能と補助機能にSeとFiを備え、物事の本質を見抜く力や感受性の高さが伺える。
一味に入ってからまだまだ日が浅いが、思いやりがあり人の感情に敏感なため、短期間でも人を見抜く力がある。さすが一味の年長者である。
基本的にはマイペースで自由人であるため、計画性に関してはあまりないと言えるだろう。エンターテイナーゆえ、その場その場で思いつきで行動してしまい、その際に失敗することも。
なによりブルックは「ソウルキング」だ。
2年の期間で仲間たちはそれぞれ自分を強化するために修行をしていたはず。しかしブルックはアーティストに転職していたのだ。果たしてそれは修行なのか???あまりにもエンターテイナーである。
ジンベエ
ISTJ(管理者)
操舵手ジンベエ。ジンベエザメの魚人であり元タイヨウの海賊団船長であり元七武海でもありというハイスペックな経歴を持つ。
ONE PIECEで仁義の男といえばこの男。誠実で義理堅く一本通った性格だ。
あまりにも誠実すぎるために、1人で何もかも背負ってしまうという、長所ゆえの欠点がある。真面目すぎるのだ。
自分の目で見たものを信じる傾向が強く、人から聞いた話を鵜呑みにしないところや、
「自分がどうしたいか」よりも「周りが何を求めているか」を優先するところには、
STJらしさが詰まっている。
まとめ
なかなかうまくまとまらなくてもどかしいところもあり…もっとキャラクターの魅力が伝わればいいのに!と思いつつ、あんなシーンあったなこんなシーンあったなと思い出しながらまとめてみた。後半に仲間になった組がどうしても登場回数が少なく、特にブルックがどうしてもフォーカスされたシーンが少ないためにあまり詳しく書けなかったことが反省点。逆に前半組はまだまだ書けそうな感じがした。次はもう少しキャラクターを広げてみるのもアリ。