社長が逮捕だって?
不正競争防止法違反で某寿司チェーンの社長が逮捕となった。元々は同業他社から引き抜かれて同社の社長に就任した経歴を持つらしい。また傾いた企業を再生することで有名なのだと言われる。それにしても同業他社から転職という点が私には引っ掛かる。
一般社員のことであれば話はわかるが、役員となると話は別だ。当然ながら社外秘の事項に接しているはずであるから、得られたデータや知識を転職先で言及することはご法度だろう。
しかし此処からは私の妄想癖が発動する。ドラマのような展開ではあるが、最初から転職先でそれらを活用する目的があり、彼を受け入れた企業側も暗に承知していたという説。もう一つは、前職の企業が転職先の企業イメージ等を破壊するために、敢えて彼を社長として送り込み、わざと社内情報を渡していたのでは?という説。どちらも有名企業であるだけにコンプライアンスについては厳格であると思われる。しかし再生請負人たる容疑者が、自分の行為について罪の意識が希薄であったような記事を読むと疑いたくもなってしまうのだ。
営業秘密の侵害となれば10年以下の懲役、もしくは2,000万円以下(海外使用等に関しては3,000万円以下)の罰金、またはその両方。その他の行は5年以下の懲役、もしくは500万円以下の罰金、またはその両方となるらしい。
個人に対する罪状だけでなく、企業ぐるみとなれば更に高額になる。このような金額を支払ってまでもすべきことであっただろうか?少なくとも消費者が一皿110円を支払って寿司を食すことで利益を生む企業にとって、この金額は高いか安いか?