東南アジアに来て「癒される」のはなぜか
マレーシアに来る旅行者の方には、「アジアに来るとなぜかリラックスする」という方がいます。
治安が日本より悪いのに? お店の人も無愛想なのに? 完璧なシステムがないのに? と不思議ではないでしょうか。
息子も「日本語を話していると、脳で処理するモノが突然突然増える感じ」と言ってました。
日本語自体もそうですが、社会の側もなかなかどうして、たくさんの処理を求めてきます。今日はそんな気づきを共有します。
街中に溢れる注意書き
マレーシアのKLIA2空港につくと、目に入る文字がとにかく少ない。壁は殺風景なまでになんもありません。
これが日本だと、エスカレーターやエレベータの周りにはもちろん、検疫について、海外からの病気、トイレの使い方、とにかくありとあらゆる空間が、注意書きか広告の文字で埋め尽くされてる感じ。その上、空港がたくさんのアナウンスで溢れています。
エスカレーターなんて一列で乗るのか二列で乗るのか、いまだに判然としません。
役所ですら、啓発ポスターがベタベタ貼ってあって、自由に取っていいチラシやパンフレットが山のように置いてあります。
ある意味、読むものがたくさんあって面白く、退屈すると言うことがない。
訪日する外国人にとってはこの過剰さ、丁寧なまでの注意書きが面白いのです。
しかし、日本語が読める日本人は、過剰なまでの言葉の多さに圧倒されて、脳はいつもフル回転なのです。「あ、ちゃんとしなきゃ」と日本人に戻る瞬間なのです。
天気や服装のこと
日本では、11月と言うのに暖かい日、寒い日があり、気温が変動します。毎日天気予報を見て、気温を予測し、着るものを選ばねばなりません。
「今日は上着を着て行った方がいいか」「雪だから滑らない靴にしよう」「夜雨が降るらしいから傘を持って行こう」など、考えることが無限にある感じ。
同行のマレーシア人たちも、流石に日本では「天気予報を見ないといけない」と気づいたらしく、「今日は大雪になる」「今日は晴れる」と細かくチェックして備えていました。
マレーシアは年中気温がほぼ変わらず、さらにほぼ天気が一種類(1日のうちに晴れ・曇り・雨が全部ある)しかありません。
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