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なぜアジアの国々と「学習者中心教育」の相性が悪いのか
こんにちは。
何度か、アジアの国々と欧米で盛んな「進歩的教育=学習者中心教育」の相性が悪いことについて書いてきました。
アジアの親はアメリカやカナダ式・オーストラリア式・国際バカロレアなどのインターに入ると「勉強内容が緩すぎる!」と言って、マレーシアの公立学校などに子どもを戻してしまうのです。(英国式は試験を重視するため、アジア圏と相性が悪くないと思ってます)
日本でもジョン・デューイの哲学を元に「ゆとり教育」の導入が試みられましたが、うまくいってません。その前に、大正時代、米国の統治時代にも導入しようとした時期がありましたが、「這い回る経験主義」などと言われて批判されました。
マレーシアでもよく、「親の教育が必要だ」と教育者が嘆いています。
そもそも、今日の試験の起源は中国だった?
私は、東アジアと相性が良くないのではと思っています。
中国では古来から試験偏重主義で、特に科挙の試験は「四書五経」という大量の暗記を強いるものだったようです。
日本と韓国は、歴史的に中国の影響が大きいため、長時間机に座って勉強する文化から脱却できていない気もします。
ウィキなどを見ると、どうも今日の「標準試験」の起源は中国にあるそうなんですね。
一方、科挙は今日の世界で標準試験(英語版)の起源であり[5]、19世紀から欧米は西洋の学問にこのメリット・システムを取り入れた[6]。
標準化された試験の最古の証拠は、漢の時代の中国にあり[4]、そこでは皇帝の試験が、音楽、弓術、馬術、算術、筆記、公私両方の儀式や儀礼の知識を含む六芸を網羅していた。この試験は国家官僚の選抜に用いられた。
また、中国文化圏が理想とする「儒教的な価値観」では、上下関係が重視されるため、「進歩的教育」のフラットな関係とは相性が悪いとも思います。
学習者中心は、途上国ではうまくいってない
一方で、モンテッソーリや国際バカロレアのような、学習者中心教育は、開発途上国においてほとんど成功していないこともわかっています。
なんででしょうか。書籍から引用してみます。
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