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米国の半導体規制はグローバル時代の「反転」のきっかけになるか?

激動の時代です。

ロシアのウクライナ侵攻で、グローバル経済のリスクが顕在化した昨今。
と思ったら、今度は米国が、中国に対して半導体規制を敷きました。

つい先日、こんな記事を書いたのですが、ちょっと雲行きがわからなくなりました。

規制については、華村さんが書いていますが、本当に凄まじい内容なのです。

世間的にはあまり騒がれていませんが、地味にとんでもないことになっているらしいニュースがあります。
それは、先日発表され、今まさに実効性を持ちつつある、アメリカによる対中国の先端半導体の輸出規制の強化です。

米国の半導体は中国に輸出できなくなりました。
米国人が中国で半導体製造に関わることも禁止。
米国の技術を使った他国の製品(例・台湾TSMC)もアウトという内容でした。

中国に工場があるインテルとかどうすんだろ、と。

もしかすると、「世界最適調達」時代が終わる?

2000年代に入り、コンテナ物流システムに大革命が起きました。

企業のサプライチェーン(供給網)は東西・南北の壁を越えて拡大。
今は、「コスト面で最も適した国」で生産された部品がコンテナに乗って「最も製造しやすい国々」をぐるぐる回り、最終製品になるサプライチェーンの時代です。

今や1国で生産が完了するのは稀なんです。トヨタもホンダも、マレーシアがロックダウンしたら生産が止まったのは記憶に新しい。

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