マレーシアで進むEVシフトと中国メーカーの台頭
マレーシアでは今、電気自動車=EV(Electric Vehicle)が急速に注目を集めています。
今年に入りテスラを誘致。政府は2026年までに高速DC充電器「スーパーチャージャー」50基を設置することを約束しました。
現地で自動車雑誌のライターをしているEuvinさんに取材しました。
なぜ今マレーシアでEVなのか?
でも、なぜ今、マレーシアでEVが盛り上がっているのでしょうか。
1つは、政府の強力な後押しです。
マレーシア政府は、2022年の予算案で、電気自動車産業支援のため、関税や消費税の免除、道路税などの軽減を発表しています。
産油国なのになぜ? と思ったら、政治的な事情でした。
「グリーン・イニシアチブ」=つまり、「パリ協定」による温室効果ガス排出削減への取り組みだそうです。
2015年のパリ協定では、「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち(2℃目標)、1.5℃に抑える努力をする(1.5℃目標)」と決められました。
これに取り組まないと、先進国などからの、ゴムなどの主要製品の輸出が制限されるそうです。
もう1つ、ユーザー側にもメリットがあります。マレーシアはガソリン価格が比較的安い国ですが、電気自動車はさらに走行コストが安くなるそうです。
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