東南アジアここだけのお話
こんにちは。ニュースと近況報告です。
コストの上昇と戦うマレーシアの日系企業
JACTIM(マレーシア日本商工会議所)とジェトロ・クアラルンプール事務所が、「日系企業アンケート調査」を発表しました。
海外に進出する企業はどこも賃金上昇に悩んでいるようですが、マレーシアでも同様です。
昨年、最低賃金が25~36%引き上げられ、また電気料金も上がっています。
人件費の上昇はここ10年ほどずっと言われています。
そのうち、アジアでの製造業はコストに見合わなくなるかもしれません(ただ、場所や運搬の問題があり、簡単に日本に戻ってくるとも思いませんが)。
日本はものすごく独特な国だと思った件
3年ぶりに帰国しております。
羽田空港に降りてすぐ、日本はどの国とも違った不思議な雰囲気があるなーと感じました。
まず、飛行機を降りた途端、たくさんの係員の方が夜中の到着便にも関わらずに、親切に誘導しているのを見てビックリです。
昨年は欧州、米国、旧ソ連の国々とあちこち旅しましたが、どの国でもなかったことです。
やり方も独特です。独自の機械を使って税関の書類をチェックするのですが、これを指導するのにまた係の人が待機しています!
あと、警備員や空港の係の人の感じが柔らかく、威圧感がほぼありません(マレーシアでは鉄砲持ってたりして威圧感あります)。
お店の人がものすごく丁寧です。この「丁寧さ」は、この10年ほど、帰国するたびに上がっている気がします。
そして、空港を一歩出ると、耳、目に飛び込んでくる注意書きや宣伝、広告の数の多いこと。
英語で言うと「wordy」な感じ。文字と音声の大洪水です。あちこちの自動音声が混じって、同時にいくつも聞こえてくる場所があります。
電車に乗った途端に、広告がたくさんあって、頭の中を掻き回されている感じがあります。
日本語がわからないと、あんまり気にならないと思いますが。
ありとあらゆることがあらかじめ、心配されている気がします。
「エスカレーターでは中央に立って手すりに捕まってください」とか「お客さま同士が大声で会話するとトラブルになります。電車内では静かにしてください」とか「電車が入るから白線の内側に入ってお待ちください」などなど、「なるほど、そこを気にするのか!」と思います。何だか過保護の親みたいです。
電車の窓から外を見ようとしたら、ちょうど目線のところに広告が貼ってありました。
一方で、長男は田舎のなんでもない風景に感動して写真を撮りまくってます。
昔、日本に来たマレーシア人が自動販売機や、東京の狭い駐車場の写真を撮りまくってました。外国人と旅行すると視点がいろいろ面白いです。
実家の片付けをしております
今はひたすら実家の片付けをしています。
驚くのが郵便物など、紙のゴミの多さです。日本では、普通に生きているだけでも、郵便物を処分していかないと、紙のゴミに埋もれてしまいそう……。自治体の広報誌、各種チラシ、パンフレット、自治会の報告書ーーなどなど。
役所に行ったら、リーフレットが山ほど置かれていてビックリします(マレーシアの役所でパンフレットのコーナーなんてあったっけ??)。それが数十年分、堆積しているイメージです。
ポストに入っている書類の「必要か、必要でないか」を毎回判断して、捨てたり、あるいはしまったりするために、多くの労力が使われている気がします。古い郵便物やチラシ、パンフレットなどがパンパンに入ったケースがいくつも発見されています。
さらにはティッシュやマスクが無料で配られていて、それをあちこちに保管しているので、スペースを圧迫しています。昔の人は多分物不足の時代を過ごしているので、なんでも丁寧にとっておくのだと思われますが、それにしても大量なのでどうしたものかと思います。
なんだか、あらゆるものに宣伝文句が書かれていて、「見て!見て!」と主張しているみたいです。「紙のゴミを片付ける」が日常生活のイベントになっている気がします。
マレーシアでは普通に生活してても、ポストにチラシが溢れることが少なかったです。紙の文化は日本独特かも、と思います。
それではみなさま良い週末をお過ごしください。
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