家族や田舎などの共同体がなぜ復活できないのか
こんにちは。今日は引用だらけなので無料記事です。
ムーニーマンさんのnoteが興味深かったのです。
これなぁ……本当にそうなのです。
私も本当になんらかの共同体を回復するのが一番いいように思うのです。
が、しかし、なのです。
私のヒアリングの範囲内ですが、おそらく問題は、家族などの日本の共同体に嫌な思い出がある人が多すぎることだと思います。
一筋縄ではいかないのです。
「東南アジア式 『まあいっか』で楽に生きる本」にも書いたのですが、たとえばマレーシアと比較しても、なんでか「家族が大嫌い」「共同体にはもう二度と帰りたくない」な人が多いのです。
むしろ日本人としては、「なんで家族がそんなに好きなの」と問いたくなるというか。
日本の共同体はなぜうまくいかなくなったのか
田舎から出てきて、「もうあそこには、二度と戻りたくないです」という人をたくさん、見てきました。コラムニストの川崎環さんは「帰省ブルー」という言葉を紹介します。
家族が嫌い、という人もいます。
最近、作家のさくら剛さんが介護について書かれていました。有料記事ですが、冒頭だけ。
いつも威張って、飲食店でスタッフに怒鳴り続け、周りの人を奴隷化するのが当たり前な人と一緒に生活するのは、難しい。
昭和の時代は、「星飛雄馬のお父さん」みたいな人がたくさんいました。あちこちで「飯がまずい」とか言ってちゃぶ台をひっくり返して、家庭・共同体に当たり散らしていたわけです。
それが、なんとなく家族が壊れた大元の原因な気がします。
その飛雄馬の父さんコピーが老人になって、現役世代に頼る時代が来てしまった。けれど、もう令和の人々の多くは「飛雄馬とーさんの面倒は見切れんわ」となってます。
だから介護の現場でも要介護者による「暴力・暴言」が大きな問題になっているんでは。
SNSで主に暴れてる人たちの多くが実は高齢者であることは、以前この本でも紹介しました。ただなー、この人たちは「そういうのが当然」の時代に生まれたので、彼らの責任かと言われたら難しい。
しかし、仕事ならともかく(それも嫌だけど)、他人の暴言や暴力や毎日続く愚痴を、心が安らぐはずの家庭で一緒に住んで受け続けたら病むのです。
さくらさんの手記はとっても長いですが読み応えがありました。
そんなわけで、「田舎には死んでも帰りたくない」「家族を捨てたい」という人を、私は数人知っています。
せめてうまくいっている共同体を存続させよう
で、さっきのムーニーマンさんの話に戻りますと、せめて、今うまくいっている共同体を存続させていくのがいいのかなと思います。
発展している地域には、そういう頑固な勢力が比較的小さいんだと思います。
私は東京育ちでシングルマザーの家庭ゆえ、実はあんまり嫌な思いをした経験がないのです。子供の頃は、かなりボロい家に住んでたけど、揶揄われた記憶がないですし、都市部には自営業の人も多かったので気楽でした。
東京に人が増えるのはこういった精神的側面が大きいと思う。
今、家庭や共同体がある人は、できるだけ半径100メートルくらいの人に親切にして、共同体のムードを悪くしない努力をすることが重要かなっと思います。
地方でも移住者や外国人を受け入れて比較的うまくやっている場所もあるわけで、生き残る地域とそうでない地域がはっきりしていく時代が来ると思っています。
それではまた。
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