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日本と台湾の「ものづくり」の明暗を分けた「過剰品質」の罠

台湾有事になると、世界は大混乱すると言われます。

台湾は今、世界の6割の半導体を生産しているからです。
世界でも有数の半導体メーカーである TSMC(台湾積体電路製造)が存在しています。

このTSMCが止まると、中国も打撃を受けるため、TSMCの会長自らが「半導体が抑止力になる」と言っているほど。

そういえば、日本も1990年代くらいまでは半導体メーカーが元気でした。
一体、なんでダメになったんだろうな? 思って調べたら、「過剰品質」問題があるようです。

半導体の過剰品質問題とは

90年代までは、日本の半導体は割と調子良かったのです。
以下は当時、富士通で半導体部門のトップを務め、半導体の設計ベンチャーを経営する藤井滋氏の言葉です。私がいた時代はこんな感じです。

>各社がよりよいコンピュータを作ろうと競い合った。自社の大口顧客に応えるために、半導体部門も開発に力を注いだ。半導体を利用する顧客が近くにいることでよいものができた。それを外に売れば十分に勝てた。1980年代から90年代の初頭まではね。

https://toyokeizai.net/articles/-/456631?page=2

では何が起きたかと言うと、パソコンが中心になり、ゲームのルールが変わったのです。

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