東南アジアここだけのお話
アルメニアへの弾丸旅行から戻りました。
まだまだ、頭がかなり混乱しています。
平和な国はもはや珍しくなりつつあるのでは
旅行中、珍しくBBCで日本がトップニュースになっていると思ったら、北朝鮮のミサイルについてでした。うーん。
私が行ったアルメニアにはロシアからの避難民が溢れていました。アルメニア自体は、現在アゼルバイジャンと戦争中。ジョージアも領土の問題を抱えています。
そこへいくと、マレーシアは平和だな、と思ったりしてましたが、在住20年の伊藤充臣さんがこんな記事を書かれてました。
マレーシアという国はマレー人、華人、インド人が大半を占め、どの民族も人口の過半数を占めないことからお互いが協力しあって国を運営しています。これが実はかなり奏功し、軍事クーデターも起こらず、反乱や騒乱といったものがほとんど起きていない。クーデターが起きて華人が逃げてしまったら、この国はまず立ち行かなくなるほど華人の経済力は強いし、その点も政府はうまくコントロールしているんだと思います。
近隣諸国とも友好関係を保っており、中国とはかなりの距離がある。陸続きではあるものの、間にベトナムという大国があるため、中国が直接侵略してくるというのは現実的ではありません。かといってインドネシアやフィリピンの隣国が領土侵略してくるというのも現実的ではなく、この国ほど侵略されることにほど遠い国はないのではないでしょうか。
この辺は国民の「騒乱を起こして自分達が損したくない」という意識もかなりあると思っています。
私の記憶にある限り、マレーシアで起きた大きめのテロ・暴動は、2013年のフィリピン系武装勢力「スールー王国軍(Royal Sulu Sultanate Army)」の軍出動、2016年のISIL関係者の国内初のレストランでのテロ事件、2018年のインド寺院移転での暴動ーーくらいでしょうか。
とは言っても、東南アジアではつい先日タイの幼稚園で元警官による乱射事件があったり、インドネシアのサッカー場で暴動があったりしたので、気が抜けませんが。
一次情報を手に入れるなら旅がいい
旅行に行くと、色々な一次情報が入ってきます。
今回はたまたま、身内の事故があってアルメニアに行ったのですが、意図しないまでも、ロシア人の大移動と重なったことで、貴重な歴史の一コマをこの目で見ました。
旅行中はいろいろな人々と出会いましたーーロシア人、ウクライナ人、アルメニア人、ジョージア人ーーロシア語圏で生きる人々ーー普段自分にまったく見えていない世界が一瞬でも見えると、「まだまだ世界には知らないことばかりだな」と痛感します。また、自分の国籍がはっきりしない人(例えば、ロシア領とされたウクライナに住む人)もいました。
クアラルンプール→ドーハ(カタール)→エレバン(アルメニア)の往復だったのですが、飛行機では、ギニアからマレーシアの展示会に取材に行く新聞記者の一行や、イギリス留学から戻るオーストラリア人、モスクワに戻るモルドバ人、エジプトから戻ってきたマレー人親子ーーなどさまざまな人と出会いました。彼らは皆流暢な英語を話しました。
モルドバとロシア、ウクライナとロシア、ジョージアとカナダなど、複数パスポートを持つ人が多かった。そして複数語を話す人の多さにも毎回驚かされます。
まあ飛行機で移動する人たちに偏ってるでしょうが、これもグローバル化の表れかもしれませんね。
マレーシアからきたというと、「マレーシア、はて、どこだっけ?」と言われることが本当に多いです。「シンガポールの隣」というと大抵わかってもらえます。日本というと、「あー日本」となります。
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