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共産主義はそこに住む人間をどう変えるのか

こんにちは。

旧ソ連の国を旅していて面白いのは、共産主義時代の思考や行動様式が強く人々に残っていることです。

実用一辺倒のものを愛する人々

ジョージアの街にはソ連時代のモニュメント、カール・マルクス像、スターリン像、スターリンカとかフルシチョフカと呼ばれるアパート群などなど、さまざまな遺産が残っています。

スターリン像

人々は、共産主義時代に配られた家を大事に使い続けています。

田舎に行くと、ソ連時代の車を直しながら乗っている人を見かけました。ガイドさんに聞くと、「お金がないから古い車に乗っている」というよりは、「メンテナンスして古い車を使い続けることを誇りに思っている」というわけです。

ソ連時代の車を丁寧に使っている

共産主義時代は実用性重視で、美しさは度外視したものの、非常に丈夫で長持ちする製品が多かったそうなんです。この様式を愛する人がいまだにいるらしい。

「政府がやってくれる」メンタリティ

それから、アパートの入り口が、ボロボロのまま放置されていたり、落書きだらけだったりします。共同住宅の共用部分をなぜ誰も掃除しようとしないのか、と聞くと、ガイドのギオルギさんは、「共産主義メンタリティが残っているから、政府が来て直してくれるのを待っている人が多いんだよね」と言いました。

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