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同調圧力から抜け出せない人へ

先日「人生のオプションを増やす3つの方法」という記事を書いたところ、「なぜ多くの人が人生のオプションを持てないかと言うと、周囲によって心理的な鍵をかけられているからだ」と言うご意見をいただきました。

結論はここに書いた通りなのですが、ではどうしたらオプションへの「最初の一歩」を踏み出せるのか、少し詳しく解説します。

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周りの影響は思っているより大きい

いくら本を読んだり、 誰かの意見に啓発されても、現実に周囲にいる人々の影響って無視できないですよね。相互監視環境にある場合はなおさらです。

自由を許さない雰囲気の企業や村社会などにいると、いつの間にか、その世界が全てのように見えてきてしまうんです。

この気持ちはよーくわかります。

何かを決心して「転職する」「やめる」と言った途端に、周りが寄ってたかって「やめたほうがいいよ」と手足を引っ張ってくるような感覚と言えば良いでしょうか。まあなんでそんなに他人のことに興味が持てるのか、不思議なくらいです。

私も新卒で金融機関の一般職になったころ、会社の人間関係が全てでした。サービス残業当たり前、会社に来たら女子社員はお茶汲みーーといった環境で、「これが社会というものか」と唖然としたことを覚えています。

私がいたのは、女子社員は制服を着ていて、男性は4年に1回必ず転勤があり、「転職したい」と言ったら全員が「無理」と答えるような保守的な環境でした。私も20代で会社をやめて転職する、と言ったら「無理だろう。やめた方がいいよ」と会社のおじさま方にも言われました。「何もできないのに、どうするつもりなんだ」と。

まあそれはその通りなのですが、まだ若く挑戦すべき20代の人間に対してもこんなことを言われてしまうのはあんまりです。

なんというか、言葉が通じる人が一人もいない世界に放り込まれた感じがしました。このころの私は20代ながら、自分はもう若くないと思っていました。ここで諦めたら残りの80年、ずっと諦めて生きることになっちゃいますが、当時の私にそこは見えませんでした。いま思うと、この呪いの言葉に騙されなかったことが、今の自分に繋がっています。

今思うと、アドバイスしてくる人自身も「諦めている人」だったんですが、当時はそこに気づけなかったんですよね。

周りに反対者ばかりがいると、転職や転居のときに大きなブレーキになります。せっかく決心しても、「やっぱりダメかな」「こんなことしたらどう思われるかな」と弱気になる。人は周りの影響を受けやすいですから。

では、どうやって相互監視から抜け出せばいいのでしょうか。

相互監視環境から抜け出す(1)

一つの方法は、人間関係から少しずつ変えていく方法です。環境を変える前に、まず自分の周りに置く人を変えるのです。環境を変えるには周りの反対を押し切らないとなりませんが、人を変えるのは、今いる場所である程度可能です。

私の場合も、会社オンリーの世界観から抜け出せたのは、趣味の仲間と話すようにしたり、シナリオ教室にいくようになったりしてからです。外の空気を吸っている世界の人と関わるって大事です。既成概念や、「良い」「悪い」のジャッジが変わります。

同時に、今まで惰性で行っていた同僚とのランチや、飲み会を意識的に減らすようにしてみました。こうして、自分から少しずつ人間関係を変えていくのです。

今であれば、インターネットを利用するのもありですね。

日本自体を息苦しく思っている人は、まず、日本の外の空気を吸っている人と友達になるのが良いでしょう。

私は20代で事務員だった頃、ひょんなことからインターネットで東南アジアの人たちと友達になり、定期的に会うようになり、考え方が大きく変化しました。

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