「海外視察」と「情報交換」の難しさと、相手の時間を奪わない方法
自民党の「海外視察」が問題になっていました。
この件に関わらず、全ての「視察」「勉強」ーーほんとに難しい。今日は「お勉強訪問」をいかに「有意義」にするかです。
受け入れ側から見る「海外視察」
私はマレーシアでは主に「視察」を受け入れる側でした。
けれど、「本当にこの視察意味があるのか?」というものが本当に多い。
大人数できて、ワイワイ仲間で話しながら、あちこちの施設を見学ーーそして、その後、それが何かのビジネスに結びつくことはほぼありません。
学校での社会科見学と同じです。
こんな感じでフワフワ来られると、現地企業はたまりません。
マレーシアの企業側にとって「訪問とは、ビジネスの目的があってするもの」です。なので、「社会科見学」で自分達は仕事をストップして応対すると、「これはなんの時間なんだろう?」となってしまうんです。
挙句の果てに、「日本人は見学ばかりして、ビジネスにはまったく結びつかない。時間の無駄だから会わない」と文句を言われたりします。
個人でも同じで「お話を聞かせて下さい」「情報交換しましょう」と言われますが、往復の時間を含め、ただ時間を無駄にするだけになっていきます。
これが1件2件なら良いのですが、多いと1週間に3回、4回となり、仕事にならないので断ることが増えていきます。
行く側からすると「それ以外が思いつかない」
ところが自分が訪問する側になると、やっぱり同じことを考えてしまうんですね。社会科見学よろしく、あちこちにアポを取って、大勢で通訳を入れて回って見るーーおしまい。
それが「勉強」だと思ってしまってる。
これ、学校の刷り込みではないかなと思うのですね。修学旅行や社会科見学を「勉強」だと思い込まされてるからでは?
レポート1枚書いて、おしまい。
日本の場合、学校と就職がシームレスに結びついているので、どうしても「職場が学校の延長」になりがちなんだと思います。
さらにサラリーマンや公務員だと「時間単位の報酬」を気にしている人は少ないので、相手も同じだとつい勘違いしてしまいます。
でもかといって、現地でしか見えないことも確かにあるのです。それに、中には有意義な訪問やその後につながる関係になることもあります。
ではどうしたらいいのか
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