「発掘された」女性作曲家たちがいつの間にかSpotifyで人気になっている件
長男に「ちょっとこれ聞いてみて!」と言われたピアノ曲。
となったのです。
すごく良くてビックリしました。斬新な音。
オーケストラ曲も最近演奏されているようです。
クララ・シューマンの曲は2019年くらいから突然人気になっていて、今やSpotifyで月間リスナーが59万人いるんです。
この数はすでにブルックナー(20万人)やブルッフ(30万人)より多い。
嘘でしょ……?? 何か間違い?
これは事件ではないでしょうか?
一体、何が起きているの??
と思って調べたところ、2019年にピアニストの Isata Kanneh-Mason が、『ロマンス – クララ シューマンのピアノ音楽』をリリース。
UKチャート(クラシック)で1位になったのが大きいみたいです。
生誕200年でした。
そうなんですよね。作曲家としては私も認識してなかったです。
私も作曲家として人気があるとは思ってなかったのです。
ロベルト・シューマンの作品は素朴で可憐で美しいですが、クララの作品はロベルトより大胆です。
伝記を読むと、彼女の作品をショパンやリストが絶賛していることがわかりました。
最近、同時に再評価されているのがメンデルスゾーンの姉のファニー・メンデルスゾーンです。こちらの音楽もメンデルスゾーンの清明さ・明瞭さに比べると随分複雑な色を帯びています。
当時は「女性は作曲をすべきではない」という時代で、ファニーは弟の名前で出したりもしたと言われています。
一方クララ・シューマンが作曲をやめたのは、社会や夫のロベルトに遠慮したからというよりは、(手紙や日記を読む限り)シューマンの作品を心から尊敬し愛していたことと、ピアニストとしての仕事の方がずっとお金になり、それで一家(八人子どもがいた)を支えないとならなかったからだと思います。
当時、シューマンの作品はあまり認められず、ほとんどお金にならなかったのです。
指の故障でピアニストとしても働けず、指揮者は解雇され、一家は借金に苦しんでいました。
クラシック音楽で起きる「再評価」
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