【2019年版】「マレーシア移住で贅沢極楽生活」は本当か?
海外移住が注目を浴びています。東南アジアでリッチな生活を! と言うテレビが流行っているそうです。「あんな豪奢な暮らしができるの?」と聞かれることもありますが、実際どうなのでしょうか。在住7年の視点で書いてみます。
マレーシアのみならず、海外・国内移住でも割と同じことが言えると思います。
読者対象はこんな人です
・海外移住(マレーシア移住)を考えている人
・国内移住を考えている人
結論から言うと、「暮らしはテレビで見ての通り。ただし見えてないマイナス面もあります。日本と同じ生活を続けるなら、それなりにお金はかかります」です。
ポイントは、
・マレーシア移住は日本人に人気。でも平均滞在年数は三年
・「物価は3分の1」というのは過去の話
・我が家の食費予算
・不動産の賃貸価格は安い! ただし、色々ある
・外食も安く済ませられる! ただし、安いと色々ある
・日本語だけで生活できる。けど、多分飽きる
・車社会でどこにいくのにも車がいる
・「ローカルの人を信頼できるか」が一番大事
・マレーシアに住む本当の楽しさとは
順番に解説します。
テレビには「良いところ」しか見せられない事情がある
テレビのいうとおり、若い人でもプールのあるコンドミニアムに住んで、快適に暮らすことは可能です。
特に、よく取り上げられているコールセンター系は比較的給与が高いため、楽に暮らせるようです。
ただ、テレビは放映時間が短いので、良いところしか描けません。
あなたがTVプロデューサーとしてマレーシアの素敵な生活を取り上げるとします。放映時間が10分です。内容は楽しいバラエティ。そこでわざわざ悪いところを取り上げますか? と考えてみてください。マイナス面の方が多かったら、そもそも取り上げる意味がないのではないでしょうか?
テレビも雑誌も、ある意味、視聴者や読者がみたいものを見せている装置にすぎません。何かを目的に応じて切り取って見せているものなので、いちいち、良いところ悪いところを平等に並べて見せたりはしないもんなんです。
その悪いところを我慢できるか、スルーできるかどうかが結構重要なんですね。そしてこれは人によって違います。
実際に経験してみないとわかんないことがいっぱいあります。
マレーシア移住は日本人に人気。でも平均滞在年数は三年です
マレーシアは日本人の海外移住希望先ナンバーワンとして知られています。日本人が住むとしたら、多分一番住みやすい海外の国なのでしょう。
でもですね、平均滞在年数をビザの業者さんなどに聞くと「平均滞在年数は、だいたい三年」という言葉が返ってきます。ロングステイのMM2Hビザの滞在年数は十年ですが、平均は三年。
多くの人は途中で帰っていくのです。
理由は病気だったり、親の介護だったり、ビザの更新だったり、さまざまですが、「生活に飽きる」「思ったのと違う」と帰っていく人も少なくありません。どんなことがあるのか、書いてみましょう。
「物価は3分の1」というのは過去の話
よく「マレーシアの物価は日本の3分の1」と言われますが、これはかなり実感とズレます。
3分の1かなーと思うのは、不動産の賃貸価格でしょうか。これは周囲の外国(シンガポールやフィリピンなど)と比べても安いなーと感じます。日本で同じ広さの同じ物件を借りたら、おそらく3倍はするでしょう。
他に安いのは、電気、水道代、電話代、映画代です。ただ、電気代は場所によってかなり差があるようです。携帯電話は本当に安いです。
一方、日本より高いものもあります。
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