50代で新たな道を模索する友人たち

今回は年齢を気にせず新しいことを始める友人たちのお話です。定期購読マガジンに入っていますが、無料部分だけでもお楽しみいだけます。

異業種に転職するマレーシアの人々

最近、マレーシアにいる周囲の50代の女性たちの間で最近、新たな仕事を始めようとしている人が多いです。

この友人は、もともと日系の工場でマネジャーをやっており、その後病院で経理をしてました。今は、ガイドの試験を受けて国内のガイドをやるか、ジムのパーソナル・トレーナーになるかを悩んでいます。

「人生まだ先があるでしょ。私のようなタイプはあと20年も毎日、主婦業とジムと家の往復して、パーティーで誰かの噂話しているのは耐えられない」と話していました。

彼女の親友は昨年不動産業のライセンスをとり、不動産屋さんを始めました。マレーシアの不動産エージェントはフリーランス的に動く人が多いのでこんなことも可能です。
別の友人も子育てが終わってから不動産エージェントの資格をとりましたが、60代半ばでバリバリ現役です。

別の知人は別の子供がイギリスに留学したのを機に、台所用品の輸入販売ビジネスを開始しました。彼女は自分が惚れ込んだ素材を自分で輸入し、マレーシアで売っています。

何度か書いてますが、40代で突然ダンスにハマり、インストラクターになった友人もいます。

ご紹介したのは比較的裕福な華人ばかりですが、面白いなーと思うのは、皆が全くの異業種に飛び込もうとしているコトです。社員になるのではなく、フリーランスまたはパートタイムベースで考えているようです。

一方、インド系の友人の一人は、40代で転職先を探して就職活動中ですが、こちらは少々苦戦しているようです。

「雇ってもらう」と他力本願で考えていると、年齢は確かにかなり不利です。が、逆に「自分で始める」と覚悟を決めると、なんでもできてしまうわけです。

何歳でも新しいことを始める人々がいる

何歳からでも新しいことを始める人の間に囲まれてるのは良いです。
影響されて、自分もやる気になりますし、元気になります。

英国のバンド、クイーンが大人気のようですが、私が昔聞いていたロックバンドの数々が、今も現役で活動しているのにも驚きます。英国のディープ・パープルは今も現役で、イアン・ギランは今年で73歳。同じく英国のYesは来日公演をするそうですがギタリストのスティーブ・ハウは72歳、ドラマーのアラン・ホワイトは70歳だそうです。

日清食品を興した安藤百福がインスタントラーメンの開発に成功したのは48歳だったそうです。横浜市などにあるカップヌードル・ミュージアムで彼の詳しい軌跡を見ることができます。

カーネル・サンダースがKFCを創業したのは、もっと遅くて65歳だそうです。

こういう人たちには、本当に勇気付けられますね。

諦める人もいるし、諦めない人もいるということです。人生をどう生きても自由ですが、その選択肢はいつも「自分」が握っています。

私の母も、60代でスペイン語をやりたいと留学し、3ヶ月くらいルームシェアしながらスペインに住んだり、英語をやりたいとカナダに行ったりしてました。

かくいう私も英語の勉強を始めたのは20代の後半でした。
初めて海外に住んだのは40代です。その後、初めて外資系の多国籍企業で英語で仕事を始めたのは50代になってからです(向いてなかったのですぐやめましたが)。

もちろん、人の縁があって就職できたわけなのですが、よくよく探してみれば、年齢関係なく、雇ってくれる企業もあるのです。

若い方が有利だというけれども……

最近もらったメッセージに「もう歳だけれど、頑張ってみます」という表現が結構あります。

日本だと、どういうわけか、20代くらいからもう年齢を気にして生きる人が多いです。「もう歳だから、何やってもしょうがない」と諦めてしまうのです。これ、人生100年あるとしたら、あまりにももったいないですよね。

子供が「どうして日本は街のポスターが若い女性とゆるキャラばかりなの?」と質問してきたことがあります。日本には割と昔から人間は若ければ若いほどイイ、という考えがあるようです。けれど、人は誰もが「今が一番若い」訳で、それだと未来には絶望しかありません。

また、何も学んでない人が良いってことになり、幼稚な感じがします。

確かに、いろんなことをやって適性を知るのは、若い方が有利です。トライ&エラーをするのに、年上であることのプライドも邪魔しないし、門戸も広いです。
スポーツや芸術など、年齢が若くないと難しくなる仕事もありますね。

けれどもですね。
本気で新しいことを始める気持ちがあるのなら、そして実際に適性があるのなら、何歳からでもやってみたら良いと思うのですよね。

経験を重ねたからこそ見えてくるものというものもあります。

マレーシアのマハティール首相は今、93歳です。今回のマレーシアの野党連合の舵取りは非常に難しく、彼でなければこの政権は実現しなかったとも言われています。「93歳が頑張っているのに、私たちも年のせいにはできないね!」と友人たちはいいます。本当そうですよね。

老けるとはどういうことか

人って他人の役に立っていることで喜びを見出す生き物だと思います。私もそうで、人の役に立ってないなーと思うといきなりモチベーションが下がります。

新しいことを覚えたくなくなり、新しい人間関係をつくりたくなくなるときに、人は老いるのだと思います。その意味では30代でも「もう歳だから」と新しいことに挑戦することをやめてしまうと、人は老けるのですよね。そして周りから人も離れていきます。

今は幸い、会社に頼らずともビジネスをネットで小さく始められる時代になりました。

「もう歳だ」と諦める道もあるけれど、諦めない道もあるということでです。

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