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【旅行記】タイで風邪引いた〜一か八かの帰国(後編)

前回の続きです。


4日目:熱は下がったけど咳が止まらない

昨日までの咳で腹筋が痛んでいました。
頻度は変わらず、痰の絡んだ咳で、止めるよりは出した方が早く治りそうなので出します。

昨日高熱が出て、病院からもらった抗生物質を飲み始めたせいか、下痢が出ます。
お腹は痛くないのでまだいいのですが、昼あたりから1食分食べられなくなっていきます。

帰国に備えて、はちみつ100%の飴とかお菓子を買いに行きました。

今日もブレズ薬局に行く

居ても立ってもいられず、ホテル最寄駅近くのブレズ薬局に行きました。
奥に日本人の男性がいらっしゃり、声をかけていただきました。

相談内容は以下です。
・帰国したいのに咳が止まらない。パブロンは効いていそうなので成分のどれかが効いているかも
・酔い止めも飲みたいので飲み合わせが問題ないか知りたい
・抗生物質のせいか下痢をしている

パブロンの説明書を見ていただき、気管支を広げる薬をいただきました。
酔い止めは抗ヒスタミンが被っていなければ問題ないようです。

今は咳をしていても飛行機乗っていいとおっしゃっていましたが、航空会社のホームページは当然として「控えてください」と書いてあるし、踏ん切りがつきません。

薬を早速飲んでみましたが、やはりそこまで効いている感じがなく。。

結局この日も不安が勝ってしまって航空券は買えず、延泊の予約をしました。

5日目:息苦しい。再診する

夜はあまり寝られませんでした。
眠くなかったのと暑かったです。
薬が効いているのか、横になっていると楽なのか、咳はほとんど出ませんでした。
あと、うつぶせにすると楽なことも初めて知りました。

下痢は朝だけでも4回くらい出ました。
食欲はないけど薬を飲むために、マンゴーのドライフルーツ1個がかろうじて食べられました。

昨日から息苦しさがあり、肺炎の不安がありました(7年くらい前、風邪を引いて3日くらいで肺炎になってしまった)。

やはりきちんと検査したいという気持ちがありました。

サミティベート病院は遠いので、今日もブレズクリニックに行きました。
前回もいらっしゃった日本人女性の方に対応いただきました。

とにかく不安な気持ちを話しました。
5日経っても咳がおさまらない。こんなこと今までなかった。肺炎になったことがあり不安。レントゲンで診てもらいたいと。
(彼女も三週間咳がおさまらなかったことがあるそうです。ちゃきちゃきした?印象の彼女ですが、優しく寄り添ってくださりありがたかったです)

しかし、この病院ではレントゲンがないそうでした。
またサミティベート病院に行かないといけないか。。という感じでした。

ここからGrabタクシーを呼んで、20分待ちでした。
病院の待合室で待たせてくださりました。
話したからなのか、不安からなのか、息苦しさでつらかったです。

車で10分の距離ですが、渋滞で20分くらいかかりました。
不思議とタクシーの中では肺が楽でした(サソリ印の咳止めをなめているからかもしれない)。
しかし、肺炎だったら通わないといけないか、ホテルどうしよう…と考えていました。

コロナとインフルエンザの検査をする

日本人相談窓口にて、肺炎が心配なのでレントゲンを撮ってもらいたいと話したところ、呼吸器希望となりました。
しかし、呼吸器科は二週間以上咳が続いていないと診てもらえないそうです。驚きました。
こんなに息苦しくて辛い状態なのに、タイでは我慢しないといけないのかと。

もう一度内科で診てもらうことにしました。

熱や咳の症状がある人は24時間以内にATK検査をしていないといけないのですが、今回はせずに来てしまったためATK検査を受けに行きました。

自分で行う検査の妥当性に不安があったのですが、今回は看護師さんに両鼻奥までぐりぐりされたので安心でした。
(後で調べてみると、やっぱり自分でやる場合は奥まで刺さなくてもいいようですね)

結果は陰性でした。
そのまま、カウンター1に行き、内科の待合室で待ちます。

今回はベテラン医師と、日本人の通訳の方でした。
喉を診て、インフルエンザの検査をして、呼吸を診ました。
(インフルエンザは口から採取されそうだったので鼻からに変更してもらいました)

検査の結果が出るまで1時間待たされました。ちょうど昼休憩なのもあったかもしれません。
薬を飲むためにセブンイレブンでヨーグルトを買って食べました。

インフルエンザの検査結果も陰性、ただの風邪という診断でした。
今回は違う薬を処方してもらいました(被らないように、前回もらった薬をその場で見せました)。
気管支を広げる薬、前回もらった咳止め、抗生物質は辞めるよう言われました。去痰薬は継続で飲んでいいと言われました。
今回は咳中枢に作用する咳止めで、炎症を抑える薬や気管支を広げる薬までは不要とのことでした。

飛行機も乗っていいことを聞きました。
息苦しくなってしまったらも聞いて、水分を取ること、深呼吸することを教えてもらいました。

なんで英語わからないの

いろいろ聞いたつもりでしたが、酔い止めとの飲み合わせを聞き忘れました。
会計の後、薬カウンターで薬がもらえるのですが、そこで薬剤師さんに聞いてみようと思いました。
現地の方ですが、「1日何回」などは日本語で説明してくださるので多少日本語が分かるのかな?と思いました。

翻訳機で「抗ヒスタミンの酔い止めを使ってもいいですか?」とタイ語に変換して聞きました。
英語なので理解しきれないですが、「何が言いたいのか分からない」といった反応をされました。
「鼻水の薬は抗ヒスタミンだけど」みたいな感じでした。

日本の薬局と違って、会計時には薬が揃っていて、列に並んでどんどんもらう方式なので、後ろが詰まっていることもイライラにつながっていたと思います。

電話で通訳の人を呼んでくれたようです。
待っている間にこっちに目配せしてくるように見えたので、行くと「通訳を呼びましたがまだ来ません。聞きたいことはなんですか」とのこと。
今度は少し変え、「抗ヒスタミン成分の酔い止め薬を併用してもいいですか?」と聞きました。

「妊婦でもないのに考慮しなければならないことありますか?」など、イライラした様子でいろいろ出されます。
その中に一瞬「なんで英語わからないの」とありました。

イライラする気持ちも分かります。
通訳がいるところで聞かなかった私が悪いです。
ただ「日本人患者は、年間のべ13万人、一日約400人が受診しており、日本国外で最も多く日本人が来院する病院」でこのようなことを言われるのは驚きました。

通訳の方がいらっしゃいました。
とてもきれいな日本語でしたが現地の人でした。
日本とタイの文化の違いを感じたので不安はありましたが、
「日本から持ってきた酔い止めを飲みたい。そこには他の薬との併用が禁止と書かれている」ことを話しました。
「ずっと飲み続けるわけではないので問題ない」とのことでした。

不安だったので、結局この日もブレズ薬局に寄って聞きに行きました。

帰る決心をする

「呼吸器科に受診するのに咳が二週間続いていないとダメ」
これを聞いてもう帰ろうと思いました。
ここに居ては満足な治療は受けられない。もっと悪くなる前に帰ろう。

昨日も一昨日もスカイスキャナーで航空券を見ていましたが、帰ろうと思った日時に限って航空券が売り切れていました。
他は、エアアジアの値段は変わりませんでしたが、タイ国際航空は1万円以上値上がりしていました。
それでもレガシーキャリアの方が何かあっても多少返金されたり、機内で何かあっても手厚い対応が受けられそうな気がしました。映画が見れたり機内食があるのでいろいろ気が紛れそうだと思いました。

8:00-15:50の7万円の航空券を買いました。

買った後で、空港までどうやって行こう?と不安が襲いました。
2時間前の6:00に着くなら5:00にはホテルを出ないといけません。
しかしマッカサン駅の始発は5:37、最寄駅スクンビット駅の始発は6:00のようでした。

タクシーで空港まで行くことを考えて、ホテルのフロントにLINEをしました。500バーツかかるそうです。

渋滞が不安、長時間タクシーに乗るのも不安だったので、マッカサン駅までタクシーにしようかと考えました。
しかし5時台は渋滞はないとのことです。
また、Grabで5時台でもタクシーが捕まるということを聞きました。
ホテルの人を信じようと思いました。

20時には床に着きましたが、暑くて全く寝られなかったです。
時々冷房をかけるのですが、喉が乾燥しそうでこまめに切っていました。
結局一睡もできずに起きる時間になり支度をしました。

5時前にGrabを見ると、空港まで30分、すぐにタクシーも捕まったので空港まで行くことにしました。

まだ薄暗い中、荒い運転のタクシーでしたが、心はホッとした気持ちでした。

6日目:一か八か命懸けの帰国

空港には5時半とだいぶ早く着きました。
タイ国際航空のチェックインカウンターはすぐ近くで、端末でのセルフチェックイン(オンラインチェックインもしていましたが)、荷物を預けるのもセルフで待ち時間0でスムーズに終わりました。

出国審査は並びましたが、全て終えても1時間半近い余裕がありました。

飛行機内で体調が悪くなったことはないですが、酸素が薄いことを見て息苦しくならないかが不安でした。
昨日の経験で、咳をするほど息苦しくなるような気がしたので、極力咳をしないようにしました。

搭乗口の近くにラウンジがあり、コーヒーを飲んだりしていましたが、不安のためか息苦しさがあり、少し悪い姿勢で座っていました。

いよいよ搭乗。
昨日航空券を取りましたが、座席は通路側に変更し、前席は一番前なので空間がありました。
隣の人には6日前から風邪を引いていて咳が残っていること、コロナとインフルエンザの検査は陰性であることを伝えました。
日本人で「大変でしたね」と声をかけていただきました。

結果としてほとんど咳が出ることはなく、無事に帰国できました。
薬が効いたのかもしれませんが、咳を極力出さなければ苦しくなることもなかったです。
(私の斜め前の人は結構咳をしていました)
飛行機を出た瞬間咳が出たので、堪えていた部分もあったと思います。

とにかく帰国できて一安心です。
一か八か決めてよかったです。
眠れなかったので朝早い便にしたのはむしろよかったです。
帰宅したのは20時半でした。

日本にて

日本は冬のように寒くなっており、この環境に慣れるのも大変でした。
翌日は寝不足なのか低気圧のためか、ふわふわしためまいもありました。

帰国して2日後に、以前にも行ったことがある内科に行きました。
他に患者がいないにも関わらず、喉しか診てもらえず、今までもらった薬を見せてどれが効かなかったか等話そうとしましたが、見てもらえませんでした。
この日の午前に咳のしすぎで右胸を痛めてしまったのですが、「熱がないなら大丈夫でしょ」ということでした。
案の定、タイで出されて効かなかった薬と同じものを出されたので、薬剤師さんに言ってもらって変えてもらいました。

今までで一番ひどい対応でしたが、日本にいるからと言って満足な診察が受けられるわけでもないのだなと思いました。

後日、呼吸器科でレントゲンを撮って診てもらいました。
肺炎にはなっていなくて、気管支炎はなりかけてるかも?とのことですが、新たに薬をもらいました。

咳が出てから10日以上、帰国してからももうすぐ一週間となりますが、現在も咳は止まっていません。
本当に治るのだろうかという不安があります。
また、12月からは新しい職場なのでそこに適応できるかの不安もあります。

せっかくなので海外旅行に行こうと空白期間をいただきましたが、失敗だったかなという感じです。

不安は全て、まだ体調が治り切っていないことから来ているのかもしれません。
1日でも早く元の体調に戻りたいです。

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