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Everlastingの歌詞の世界

今回はアルバム「GREEN」に収録されている”Everlasting"です。
「B’zの曲の中で一番好きなのどれ?」
と聞かれると必ずこの曲か何かと迷います。
その時々で好きな曲は変わるんですが、いつ聞かれても必ず「一番好きな曲」の選択肢の中に入っているのがこの曲ですね。

さて、そんな”Everlasting”ですが、稲葉さん、あるインタビューでこんなことを言っているのを思い出しました。
それは"Everlasting"のインタビューではなく、ソロの”Overture"という曲でのことなんです。
この”Overture"って序曲という意味があるんですよね。
始まりの曲なのに”Over”というある意味反対のような単語を使っているのが面白い・・・と言われてたんですよね。
その言葉選びのセンスがこの”Everlasting"にもあるんだろうなあと思ったんです。
"Everlasting"の意味は「永遠」とか「ずっと続く」という意味なんですよね。
でも単語としては「last」が入っている。
この反対の言葉が単語の中にあるっていうのが好きなのかな?とも思ってみたり。

前置きが長くなりましたが、そんな"Everlasting"、本当に良い曲でかみしめてしまうんです、いつも。
歌詞はまるで誰かに語りかけるような言葉で始まります。
「今日はどんなことがあったの?」なんて気を許した相手ですよね。
更にそこから「明日も無事に終わるように」と未来に繋がっているんです。
ここから先は「未来」でないが起きても起こらなくても誰にも予想できない「未来」。
でもこの空は進み続けてるよ、悪いことがあってもいつまでも続かないよ、って言ってくれてるような気がするんです。

そしてここからですよ。
「君に出会えたその時から1秒ずつがとても大事なんだ」と歌ってくれるんです。
ホントに大切な相手なんだなあとも思います。
そしてその思いは「いつまでも絶えない想い」であるとも。
どんなことが起こっても、すごく辛いことがあっても、いつかは良いことも起こるでしょう。
そしてその全ての瞬間が大事なんだよ、という最高の思いです。

そして2サビでは不安なことがあるのに誰にも弱音をはけない相手のことを心配しています。
自分たちの周りにはたくさんの人がいて、色んな絆や繋がりがあるけど、それでも僕たちはいつも繋がってるんだよ、と励ましてくれているようにも感じるんですよね。

で遂に「闇に埋もれそうな絆を取り戻せ」と展開するんです。
2人はもしかしたら今は一緒にいないのかもしれない。
それでも大切に思える相手っていますよね。
最初は繋がりがないように見えるけど、絆は今でもあるよ・・・と。
なんでこんなに相手のことを大切に思えるんだろう・・・。
その答えが最後の部分にあります。

「君に出会えたその時から もうひとりじゃないと思えたんだ。
君がどこかで見てるんだと想いながらずっと生きていけるよ。」

なんですよ。
相手のことをこれほど大切に思えたのは出会った瞬間に1人から解放された!と感じたからということなんですね。
これはもう恋愛とかそういったものを超越した何かかもしれないんですよね。
人によっては家族愛であったり、友情であったり、同じものを目指しているライバルであったり・・・。
色々な感情に当てはまると思います。
だって同じ目標に向かって頑張れる相手ってそんなに出会うことは少ないですよね。
だからこそ、ある意味同志が見てくれてるって感じることで強くもなれるのではないでしょうか?
もちろん、恋愛としてもこの感情は成り立ちますよね。
恋愛は1人じゃできません。
だからこそ「もうひとりじゃない」と思えるんです。
そしてその思いは「いつまでも途切れぬ想い」であり、「どこまでも絶えない想い」であると結んでいます。
歌詞の最後にコーラスで「Everlasting」と入る所もまたヨシ!です。

これだけ想いあえる相手に出会えればさぞ人生は豊かなことでしょう。
そんな豊かな気持ちになる一曲です。

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