銀の翼で翔べの歌詞の世界
銀の翼ってなんぞや?
今回はアルバム「Brotherhood」の中に収録されている「銀の翼で翔べ」の歌詞の世界です。
この曲、タイトルからして印象的な「銀の翼」という言葉が何回も登場します。
この「銀の翼」。
直前の歌詞の内容によって「ハードな色」「勇気の色」「自立の色」の3つに変わっていきます。
このあたりも面白いですね。
この変幻自在(?)な銀の翼。
そもそも何故、銀の翼なのか。
銀翼といって最初に思いつくのは「飛行機の翼」です。
このイメージからさっきのハード、勇気、自立が導かれてるのかなあ?とも思いながら早速他の歌詞も見ていきましょう。
社会風刺に負けないハードな色
「銀の翼で翔べ」の歌詞の中身は社会風刺が強めです。
なんせ最初から「社会情勢引き合いに出して説教モード。ハシで人を指しながら赤い顔をしてる この国はもう駄目だ、これが口グセで。自分で自分をけなして満足してハイ、おしまい」とまくしたててるんですよね。
いるいる!こういう人!という激しい共感を覚えます。
すごくインパクトの強い社会風刺なんだけど、この歌詞のトゲトゲしさをブラスの音色がなんだか「キラキラ」に変えちゃうのがこの曲の魅力。
しかもこういった社会風刺の曲ってこれで終わり!ってのが多いんだけど(内容的に)稲葉さんの歌詞はここから自分の内面に踏み込んでいくんですよね。
「わかるよ その気持ちは・・・でもそろそろこの店を出よう」
と次の部分で続きます。
そして一気にメロディも羽ばたき、歌詞も羽ばたきます。
まさに、ここからは「銀色に光る翼広げ 僕と行きましょう」と歌っていくんですよね。
そして「大事なものを大切にできるかい」とも問いかけています。
大事なものを大切にできる、そんなハードな強さこそが銀の翼って意味なんでしょうね。
自己啓発は勇気の色
2サビでは責任逃れをしたい人の心の弱い部分を歌っています。
「もういらねえ 聴きたくねえ でまかせの公約も 人の悪口なんても 哀しいだけだから」というどこかちょっと哀愁漂う歌詞。
それに続く「あるんだよ いっぱいある できるのにやれてないことが」という自分の行いを反省する部分。
そう、できない自分を全部他人のせいにして責任逃れをしてませんか?と問いかけているようにも聞こえます。
そして2メロでは「自分なりの成果を見せなきゃ 赤ちゃんにだって認められないよ」といっているんですよね。
確かに責任転嫁をすることは簡単だけど、そればっかりやってたら誰からも認められない自分になりますよ。
早く気付いて自分を持ち上げていかないと!というエールにも溢れているんです。
だからこそここでの銀の翼は勇気の色なんですよね。
今までの自分から抜け出していくには勇気が必要だから!ってことですね。
全てを受け入れたからこその自立の色
3メロでは「知らないことを学ぶ根性あるかい」と。
そして敗北感を感じているのなら今の自分を全て認めて、もう一回やり直してみようよ!という応援の歌です。
だからこそ、飛び立った君の背中には銀の翼が生え、しかも自立の色に染まっていくんだとも読みとれました。
全ての銀の翼はsweet!
そしてこの3つの銀の翼の色。
全部、銀色 ○○の色、とってもsweetと歌ってくれています。
ハード、勇気、自立。
この3つとsweetは両極端にありそうですが、銀の翼をもって飛び立っていけばその先にはsweetな世界が広がってるんだよ、といってるんじゃないかと思いました。
まるで希望に向かって飛んでいっているよう。
まさにこれですね。
銀の翼をもって希望に向かって飛んでいく。
それこそsweetさ!というなんとも前向きな一曲。
なんで銀色なんだろう・・・と思ったけど、銀って錆びないですよね。
錆びないほど強い翼、それを持って「僕と一緒に行こう!!」。
これこそが稲葉さんからの応援歌でもあり、自己啓発の歌でもあるんだなあと思いました。
本当に心が少し疲れた時に聞くと、爽快感を味わうことのできる一曲ですよ。
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