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活動まとめ 10月4日-10月10日

岩手県一関市地域おこし協力隊の丸谷留奈です。
令和5年7月に夫婦で広島から移住し、自伐型林業×複業というテーマで活動しています。
このnoteでは、毎週金曜日に1週間分(土〜木)の活動を更新しています。

林業に興味のある方、これから林業を始めてみようかなと思われている方、地域おこし協力隊とはどのように活動しているのか知りたいという方などに読んでいただけると、少しは参考になるかも知れません。
この場を借りて、自分自身の振り返りもさせていただいています。
林業初心者の私が3年間でどのように成長し自立できるのか、見守っていただけると幸いです。
それでは今週の活動のまとめをどうぞ ↓


製材所の見学


10月5日
9月末から参加している「板倉の小屋づくりからこれからを考える」の研修の一環で、一戸町の一戸製材所さんを見学させていただきました。

一戸製材所さんの紹介動画↓

林業の修行中の身ではありながら、実は製材所の見学は初めてでした。
まずは、事務所で参加者の自己紹介を行なった後、社長の梅垣俊輔さんにお話を伺いました。その中で特に印象的だったのが「木と人の温度が近くありたい」というお言葉です。地域に密着しお互いの顔の見える商売を大切にされているためお客様の用途や要望も伝わってきますし、一人一人丁寧に対応できるそうです。

大口注文の木材は平積みに。縦掛けてある木材は、垂木1本でも対応できるようにするため
製材機の刃。用途に合わせて刃の形も色々あるのだそうです。
製材の要ですね!


製材機の保健室。機械にトラブルがあった時はここへ部品が運び込まれ修理する

物の溢れる製材所ですが、どこを見ても整然としていました。
「綺麗な工場は物を言わない営業だ」と梅垣社長。
整理整頓されていれば作業効率も上がるし、怪我もなくなります。要するに「良い仕事」ができるんです。事務所は社長自ら毎朝掃除をされているのだそうです。社員の方もその姿を見られているのですね。
私の父が「良い仕事をする会社かどうかは、会社の周りが片付いているかどうかで
分かる」と教えてくれたのを思い出しました。ドキッとしますね。見習わせていただきます。

軽トラバイキング。
製材で出た端材を軽トラック1杯で売ってもらえる
木を隅々まで捨てる事なく活用


お客様だけではなく、社員の方も大切にされていらっしゃる梅垣社長。
子どもが木に触れ合える教育にも携われています。
一戸製材所さんの木と人に真摯に向き合う姿勢に感銘を受けました。
お忙しい中、とてもご丁寧に熱く対応していただきました。
ありがとうございました。

御所野遺跡の見学


一戸製材所さんを後にし、同じ町内の世界遺産である御所野遺跡を見学しました。
今回、この研修を計画された時、梅垣社長にこちらの見学も勧められたのだそうです。
余談ですが(最近余談が多いですが)、縄文文化は小学校の社会で使っていた資料集の写真を見て、とても憧れていました。ドングリで作ったクッキーのような食べ物、自らが作った芸術的な土器で煮炊きする食事・・・
その後、そのドングリを中心とした生活で平和に豊かに暮らし、争いもなく1万年の文化が続いた・・・と聞いて、ますます興味が湧いていたのでした。
岩手が好きになったきっかけも小学校の社会で習ったリアス式海岸の造形美に憧れたから。その岩手に旅行するようになり、訪れてみたかったのがこの御所遺跡。
不思議と、繋がっています。

また余談が長くなりました。
見学では、学芸員の菅野紀子さんが案内してくださいました。
まずは、スライドを使っての遺跡の説明を聞きました。
ここは、たくさんの遺跡が出土していますが、全てを掘り起こさず、「保管していく」という方向で営まれているそうです。まだまだ発見されていない遺跡がこの下に埋まっているのかも・・・想像するだけで浪漫が溢れます。
説明後は、お弁当を囲んで団欒。

元一戸町地域おこし協力隊が運営されているお店のもの。
美味しかったです!

午後からは外に出て遺跡を案内していただきました。

エントランスの道周辺には色んな種類のドングリの木がたくさん

公園内は西部と東部に分かれていて、西・中央・東にそれぞれ集落が再現されています。

さっそく竪穴式住居へ入ってみる!


見事に再現された建物内。
毎日囲炉裏に火を入れているそうで、まだ暖かかったです


建物の要となる柱。縄文時代は栗の木が使われていたそうです。
もちろん、これも栗の木


屋根は樹皮。外側は上から土が被せられています。
夏は涼しく冬は暖かいそうです


外観の全体像。土の表面には草が生え、建物が呼吸しているかのよう
高床式の住居は、夏の避暑用だったという説も

公園の中央には栗林が広がり、驚くほどたくさんの栗が落ちていました。

ドングリの他に、栗は食用としても建築材としても重宝されていたそうです。
これだけあれば人間も動物も皆んなに行き渡るだろうなぁ。


当時使われていたであろう石釜で伐採を試みた木。鉛筆を削ったように中心が尖っています
林業を目指す者としても興味があります!


修復中の竪穴式住居。屋根に積まれた土を壊さないようにバックホーで取り除く様子は神業でした!
長年、取り組まれているお二人

公園内は、研究の中で明らかになった事、そうだったかも知れないという予測を組み合わせて再現された実験的な要素もたくさんあり、その探究心と大人もときめく遊び心が素敵でした。
資源を皆んなで分け合い、工夫し、豊かな暮らしや文化を築いていたのであろう縄文人に思いを馳せ共感すると共に、建築技術の高さも知り貴重な時間となりました。

経営ブランド戦略の学校 宿題


8月から参加している一関市取材の学校ですが、とにかく毎回の宿題が厳しい。
今回は、提案した新規事業案について事業計画を作成した物のを更にブラッシュアップするのが宿題です。
市場調査から経営計画、根拠となる数字まで細かく分析し計画書に盛り込んでいきます。一番頭を捻るのが「何故それをするのか」を明文化する事。
家で煮詰まったので、買い出しに出た陸前高田市のカフェで暫く案を練りました。
毎日、この宿題で頭が一杯ですが、アンテナが立っている証拠。この大きなチャンスを成功へ導くため、険しい道は続きます。

事業計画の中間発表で使用したスライドもブラッシュアップ


京津畑の山の作業道作り


このところ研修とプライベートのイベント準備で全く山に入れていません。
バックホーの操作を忘れないよう、15〜30分だけではありますが山へ入る時間を作りました。

10月6日
仮ではありますが、坂の上から流れてきた水を逃すための水切りを作ってみました


10月10日
バックホー操作後は、車体を綺麗に拭き掃除します。感謝を込めて

〜おまけ〜丸谷家秋の感謝祭


昨年9月下旬。移住して約3ヶ月経った頃、二転三転した住まいがやっと決まりました。
ただ、殆どの空き家がそうであるように、家の中は物で溢れ、床はゆぱゆぱ(ここの方言でふにゃふにゃ)、どこからどう手を付ければ良いんだ!とパニックになっていた時、同じ集落に住む菊池林政アドバイザーが集落の皆さんに声をかけてくださり、忘れもしない10月15日、冷たい雨の降る中家の外から中から大掃除をしてくださいました。お陰様で何とか寒い冬に温かく過ごせるように改修を間に合わす事ができました。
改修中も終わった後も、集落の方は常に気にかけてくださり、そっと手助けや応援をしてくださいました。忙しさにかまけて今まで何もお礼ができていなかったのですが、せめてもの恩返しに・・・と今回小規模ではありますが感謝祭を開催する事にしました。
畑で収穫したジャガイモのポテトチップス、広島のお団子汁、広島風焼きそば、焼き鳥のお振舞い、その他景品付きのゲームなど、夫婦2人でバタバタと準備しています。皆さんへ感謝の気持ちを伝えたい。笑顔で楽しんでもらいたい。ただそれだけの思いで当日まで駆け抜けます。

思いの外たくさんの方が来てくださる事になり、ベンチを作っています

-----------------------------------------------------最後まで読んでいただきありがとうございました。
夫もまた、地域おこし協力隊として一緒に活動しています。夫 丸谷誠司のnoteはこちら↓
https://note.com/kyotuhata_m

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