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活動まとめ 9月20日-9月26日

岩手県一関市地域おこし協力隊の丸谷留奈です。
令和5年7月に夫婦で広島から移住し、自伐型林業×複業というテーマで活動しています。
このnoteでは、毎週金曜日に1週間分(土〜木)の活動を更新しています。

林業に興味のある方、これから林業を始めてみようかなと思われている方、地域おこし協力隊とはどのように活動しているのか知りたいという方などに読んでいただけると、少しは参考になるかも知れません。
この場を借りて、自分自身の振り返りもさせていただいています。
林業初心者の私が3年間でどのように成長し自立できるのか、見守っていただけると幸いです。
それでは今週の活動のまとめをどうぞ ↓


京津畑の作業道 観察

9月20日
前日に作業道を作った後、夜中に豪雨がありました。
引き続き雨が降っていたので、水の流れを観察してするために山へ行ってみました。

山側から丸太が落ちて来ていました。
余程の雨の勢いだったようです
第一ヘアピンは水切りができていて、谷側へちゃんとまずが流れていました
第一ヘアピンの谷側斜面。
石を置いているため土が水にえぐられずに済んでいます
少し登った辺りの水切り。
柔らかい場所が抉られて水が溜まっていました
前日に主人が整えた水切り。
概ね水を誘導できていました
前日に私が整えた水切り。
山側(向かって右側)の土の盛り方が足りず、水が溜まってしまっていました

九戸山族 広葉樹林視察研修

第1日目

9月21日
九戸で広葉樹林による自伐型林業を営まれる夏井辰徳さんの山の視察研修に参加しました。
夏井さんの研修に参加するのは3度目ですが、施業されている山に行くのは初めてでした。

15年ほど前から今の山へ入り施業されているそうです。
北側を7年かけて間伐され、今は2周目に入られていて、奥に入るほど早期に施業された場所で、その変化を見る事ができました。

整備されてあまり年月が経過していない場所
始めの頃に施業された場所。下草や細木が育ってきています
施業の合間に作成中の小屋。楽しまれています
大きな作業道は作られていませんでした
山の中にはご先祖の営みの痕跡が。
ここは、お金にとらわれた世の中の思想に反発して、偽金を使っていた場所
この辺りでは、3本並んだ木には神様が宿っていると言われていて、伐採はしないそうです

第2日目

9月22日

薪にする木。
薪にするために新たに伐採する事せず、倒木や間伐材のみ
山の尾根(Aゾーン)、中腹(Bゾーン)、麓(Cゾーン)が見渡せる場所。AゾーンからCゾーンまでどこかに必ず遮る場所があるように、小枝や細い丸太を積み重ねて「ボサ」を作っている
谷筋の小川から向こうはキャンプ場予定地。
もうすぐ1歳になる息子さんが、将来ここで過ごす姿を想像されているそうです
ツルの多い場所は、水が集まり栄養もあるということ
ボサ。上から流れてきた水の勢いを緩めたり、木のそばへ置いて栄養を蓄えたり、空が空いて見える場所に置いて雨の当たる勢いを緩めたりと、目的は色々
ミズナラを燻したウイスキー・スティック。
大好評なのだそうです。
木に価値を付けて販売するというアイディアを見習いたいです

経営ブランド戦略の学校

9月24日
先月の2日間の講義を終え、これまで勉強した事を活かしながら事業報告書を作成し、中間発表を行いました。
前日、夜中まで作り込んだスライドですが、頭の中を整理し出し切ったからか、眠さや疲れは感じませんでした。
この日のために、講師・受講生の他にアドバイザーとして金融機関や保証機関などから事業計画の専門の方がアドバイザーとして参加され、一社発表が終わるごとに質問やアドバイスをいただきました。

最前列が、アドバイザーの方々

私たちの事業計画はまだ不足する面も多く、活発なアドバイスはし難い状態だったと思いますが、それでも親身に対応してくださいました。最終発表までにもっと詰めていければと思います。

各社の事業報告の後は、ブランディングや商品開発におけるデザインの重要性について、ホームシックデザイン代表の清水真介さんに講義をしていただきました。

盛岡でデザイン会社を営まれていますが、岩手ではデザインだけでは通用しないと感じマネジメント・企画・マーケティング…なども勉強して来られたそうです。
人が受ける情報の8割は視覚からなのだそうです。商品やサービスを売っていくのに、いかにデザインが重要な役割を担っているのかが分りました。
また、デザイナーにも色々と種類があり、こちらが何を求めているのかで依頼する方も変わってくるのだそうです。
建設に例えれば、クリエイティブ・ディレクターはどこへどんな建物を建てるのか考える人、アート・ディレクターは建築設計士…など。
さらに、デザイナーさんへの伝え方も大切で、それには依頼する側の論理的な思考も必要なのです。

普段は使った事のないデザイン的な視点が分かり、とても勉強になりました。

いわて6次産業化推進協議会

9月25日
やまあい工房さんの業務改善のため、岩手県の事業「いわて6次産業化推進協議会 いわて農山漁村発イノベーション支援センター」に採択され、専門的なアドバイスを受けながら団体の形態を変える事も視野にいれながら事業に取り組まれています。
その事業の一環で、「山と海が育てた大槌ジビエ MOMIJI株式会社」によるワークショップに参加させていただきました。

MOMIJI取締役の藤原朋さんと、岩手県の担当職員の方
ワークショップの内容に頭を捻る

ワークショップには、京津畑の自治会長・やまあい工房の3名プラスオブザーバーで私たち協力隊が参加させていただきました。
普段はとにかくその日の仕事をこなす事で精一杯ですが、「利己」「利他」の2つの観点から自分の考えを洗い出す良い時間でした。
特に、「利己」は悪い事と思ったり後回しにしがちですが、まずは自分を幸せにする事が大切なのだと改めて感じる事ができたのではないでしょうか。

残念ながら、この後の予定の関係で最後まで参加できませんでしたが、また今後も続くこの事業に、できる限り関わらせていただきたいと思いました。

バンザイ・ファクトリーさんの見学

9月26日
大船渡市のバンザイ・ファクトリーさんで商品の受け取りに合わせて会社の見学をさせていただきました。
同社は、木製のiPhoneケースやカップ、おちょこなどの製品を作られる他、椿茶やワカメの茎を使った商品などを価格・製造・販売されています。
実は、6年くらい前からiPhoneケースを愛用させていただいていたのですが、そのiPhoneが古くなってしまったため、機種変のタイミングでケースも新調する事にしました。
バンザイ・ファクトリーさんは盛岡で営業されていましたが、震災後被災された場所を応援したいと、ご縁のある高田へ移転されました。その後手狭になったため大船渡へ移転され、現在に至ります。

可愛らしい事務所と工房は、敢えてどのような会社なのか前面には出していないそうです
事務所入り口のスペースは、トキメくレイアウトで商品が並んでいます
イメージカラーで統一されていて、見ているだけで楽しめます

取締役の高橋知子さんが、食品加工から、木製製品製造までご案内してくださいました。
学校の子どもたちなどの現場見学・体験も行っているそうです。子どもたちの感想文には「将来ここで働きたい」「大きくなったらスマホケース、カップを注文したい」など働き手にとって嬉しいだろう感想がたくさんありました。木に特に興味を持つ子どもが一定数いるそうです。

製品は全て岩手県産の木を使い、障がいを持った方や元気な高齢の方にできる作業を仕事としてお願いもされています。
看板商品の一つである椿茶は、椿生息の北限地という事で害虫もつかず、無農薬で栽培できるのだそうです。その土地の特性や地域の魅力を活かした仕組みを作られ、お客様1人1人だけでなく働き手も大切にされる姿勢が素晴らしいと思いました。

自伐型林業で出る木材を、地域にもお客様にも喜ばれる形で利用していければ…いつも考えている事ですが、ヒントがいただけた気がします。

この日は植樹した椿のメンテナンスの日で他のスタッフの方はご不在でした。そのようにお忙しい中ご丁寧に対応してくださり、感謝致します。

iPhoneケースのパッケージ。
心がトキメキます
木の温もりが感じられます

最後まで読んでいただきありがとうございました。
夫もまた、地域おこし協力隊として一緒に活動しています。夫 丸谷誠司のnoteはこちら↓
https://note.com/kyotuhata_m

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