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活動まとめ 9月13日-9月19日
岩手県一関市地域おこし協力隊の丸谷留奈です。
令和5年7月に夫婦で広島から移住し、自伐型林業×複業というテーマで活動しています。
このnoteでは、毎週金曜日に1週間分(土〜木)の活動を更新しています。
林業に興味のある方、これから林業を始めてみようかなと思われている方、地域おこし協力隊とはどのように活動しているのか知りたいという方などに読んでいただけると、少しは参考になるかも知れません。
この場を借りて、自分自身の振り返りもさせていただいています。
林業初心者の私が3年間でどのように成長し自立できるのか、見守っていただけると幸いです。
それでは今週の活動のまとめをどうぞ ↓
チェーンソーのメンテナンス
9月13日
明日からの研修に備えて、以前から調子の悪かったチェーンソーを徹底的にメンテナンスしました。
このところ、エンジンも安定せず途中で切れてしまう事もしばしばあり、切っている最中も白い煙が出ていましたが原因が分かりません。
YouTubeで専門の方が解説している動画を見ながらメンテナンスを行っていきました。
まずは、燃料タンクの掃除。
エンジンが安定しないのは、燃料タンクに誤ってオイル(潤滑オイル)を入れているのではないか、とアドバイスももらっていたので、その可能性から考えました。
まずは、燃料タンクから全て燃料を出し、新しい燃料を入れて機体を振った後、その燃料を出します。それを何度か繰り返すうちに、タンクの中身が綺麗になるようです。
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何も入って内容に見えますが…
タンクを洗浄した後、フル・スロットルで運転を続けましたがまだ白い煙は出ます。そして、ねっとりしたおが屑が機体から出てきました。
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集中力を保つため、蚊取り線香を傍に置いて
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お掃除した後フル・スロットルでしばらく回すと、殆ど煙が出なくなっていました。
丁寧に目立てをして、切れ味を試しました。
まぁまぁかな、というところです。
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自伐型林業実践施業研修
第1日目
9月14日
一関市主催の自伐型林業施業実践研修が今年度も始まりました。
6〜7月の体験研修の研修生の中で、希望された方が施業実践研修に進まれました。
この日は、私たち京津畑の協力隊3名+9月から新しく加わった隣の下内野集落の協力隊1名、研修生1名の合わせて5名が参加しました。
講師は体験研修に引き続き、兵庫県丹波篠山市の自伐林家山口祐介さんです。
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伐倒する木にかけ、上げていきます
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まずは伐倒方向へ受け口を作ります。他の木にかからずに安全に伐倒できるように、方向や深さ・角度を慎重に確認しながら作ります。
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今回は初めて左右半分ずつ切る方法に挑戦
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チェーンソーを水平に構えるのが大切なのですが、切り口を見ると先が下がっているのを指摘されました。悪い癖がついているのかも知れません。
第2日目
9月15日
朝から生憎の雨天でした。止む気配がないため、休憩所として使わせていただいている、集落の集会所でチェーンソーの目立てについて詳しく習いました。
チェーンソーの刃は上刃と横刃を使って切るため、それぞれの角度を意識して目立てしなければなりません。
以前、目立て講座で詳しく習っていましたが、その時は少しは理解できたと思っていても、改めて習ってみると記憶が曖昧でした。
刃や目立てに使う道具の構成や特徴を知り、「何故、その手順なのか」を理解した上で目立てをすれば、おのずと結果が変わってくるという事が判りました。
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座学の後は実際に自分のチェーンソーの刃を目立てしました。
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加藤隊員と私の刃は種類が違うため、使う道具も違いました
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数ミリ単位、部分によってはそれ以下の非常に細かい作業です。
第3日目
9月16日
前日の目立ての切れ味をそれぞれ楽しみにしながら、さっそく山へ入りました。
朝、研修場所へ向かう車の中で特別教育の教科書をめくり、正しい目立てができている時のおが屑の形も頭に入れて、伐倒に臨みました。
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比較的細い木で、それなりに切りやすいと感じましたが、おが屑をチェックすると、削り方の角度がうまくいっていないようでした。目指す刃の形は前日に理解したので、あとはそれに近付けるように練習あるのみです。がむしゃらに目立てをしていたついこの間に比べて随分成長できました。
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先生にも「うまく切れましたね」と言っていただき少しその気になっていたのですが、切り株を確認してみると追い切りが真っ直ぐ切れていない事を発見。
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また、主人が撮ってくれた動画を確認すると、追い切りの刃を入れる箇所が少し高い事にも気付きました。
まだまだ改善点ばかりですが、何をどうしたら良いか、という迷いは無くなりました。
小径木を簡易的に牽引できる新しいロープワークも習いました。
滑車やプラロックのようなガッチリした道具は使わず、人力で引っ張る方法です。
伐倒する木になるべく高くロープをかけるのがポイントで、台座の木にかけたロープを南京結び(トラックの荷締めで使用する結び方)をします。南京結びは今まであまり必要に迫られなかったため逃げていましたが、覚えと便利そうです。
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滑車付きに登山用カラビナを使用
最後に、倒れかかってテンションのかかった木の伐倒方法を、山口先生が実演してくださいました。
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根はまだ張っていて、芯も残っていそうです
普通に受け口を作って追い切りすると、切る途中で避けてしまう可能性があり危険なので、受け口を左右からクロスして切り、ツルが三角になるように作ります。
その後追い切りしていくと、ツルを中心に木が回転しながら重心の方向へ倒れて行きました。
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三角の頂点は、木の中心や端に被らないようにするのがポイントだそうです。
第4日目
9月17日
第5日目
9月18日
午前中は、前日に伐倒した木の一部を土場まで運びました。修理から戻って来て初めて使う林内作業車。この現場でも初めてです。
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現場が片付いたので、午後からは伐倒を再開しました。
この日挑んだのは、今までの経験の中で1番太い木でした。
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大径木で、1番基本的な「追い切り」ではチェーンソーの刃の長さが足りず切り口が合わせにくいので、山口先生のアドバイスで「追いづる切り」を選択しました。
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(重い!)
受け口の長さは、木の直径の約8割となるように作ります。今回は実際に測りました。通常の木だと直径の1/4、大径木だと1/5まで刃を入れると約8割になるそうです。木が太いため感覚が狂い、受け口を水平・鋭角に合わせられず苦戦しました。
横からチェーンソーを突き刺して突っ込み切りをし、途中でチェーンソーを抜いて、受け口の線と平行に切れているか確認して、方向を修正しました。片方のツルまで切れたら、追いヅルを残しながら切っていき、刃を貫通させます。
反対側へ回り貫通した箇所から突っ込み切りをして、ツルを完成させる。
クサビを左右と後ろに挿して、打ち込みます。
突っ込み切りの水平ラインより少し下げて、後ろから追いヅルを切る(3段切りという)。
この時、突っ込み切りの切れ端のラインに到達するまで切ります。
3つのクサビを均等に打っていきます。
すると、木の繊維が千切れて開いて行く音が聞こえました。少しずつ傾いている証拠です。クサビを打つだけでも倒れたのかも知れませんが、プラロックで牽引してもらい、無事倒れました。
切り口の水平も取れていてうまく切れている、という評価でした。あとは手順を覚えて人に教わらなくても切れるようになるのが課題です。
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この日で5日間の伐倒研修が終了しました。
少人数だった事もあり、各行程を幾度となく経験する事ができ、とても充実した研修でした。分からない事を繰り返し丁寧に教えていただき、感謝しています。
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先生が帰られた後、伐倒した木の枝打ちや、細かい枝葉の片付けを行いスッキリしました
事業計画中間発表の準備
9月19日
8月下旬から始まった経営とブランド戦略の学校で、これまで学んだ事を踏まえた事業計画の中間発表会があります。
1社あたり15分発表という事でスライドや資料を作成するため、作成の流れや項目について共同経営者の主人話し合いました。
家だと煮詰まったので、山がっこのスペースをお借りしました。産みの苦しみではありますが、イメージを段々と言葉にし、形となり、二人の思いが重なり共有できていっています。
お昼には、やまあい工房さんがご厚意で冷やし中華と手作りのがんづき(栗入り!)、お茶っこまで淹れてご馳走してくださいました。
美味しかった!いつも温かい応援をありがとうございます!
京津畑の作業道作り
午後からは、しばらく入れていなかった京津畑の山で短時間の作業道作りをしました。晴天が続いて土に含んだ水が大分はけてきていたため、地面を転圧しながら固めていき、水切りを作った部分も形を整えました。
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-----------------------------------------------------最後まで読んでいただきありがとうございました。
夫もまた、地域おこし協力隊として一緒に活動しています。夫 丸谷誠司のnoteはこちら↓
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