活動まとめ 8月23日-8月29日
岩手県一関市地域おこし協力隊の丸谷留奈です。
令和5年7月に夫婦で広島から移住し、自伐型林業×複業というテーマで活動しています。
このnoteでは、毎週金曜日に1週間分(土〜木)の活動を更新しています。
林業に興味のある方、これから林業を始めてみようかなと思われている方、地域おこし協力隊とはどのように活動しているのか知りたいという方などに読んでいただけると、少しは参考になるかも知れません。
この場を借りて、自分自身の振り返りもさせていただいています。
林業初心者の私が3年間でどのように成長し自立できるのか、見守っていただけると幸いです。
それでは今週の活動のまとめをどうぞ ↓
前年度研修林 作業道の仕上げ見学
前年度の自伐型林業作業道研修では、硬い地盤に阻まれたため計画通りに完成する事ができませんでした。
今回、講師だった奈良県の岡橋清隆さんと、サポートをされた津和野町地域おこし協力隊の中村春樹さんが再度来られ、作業道の仕上げをしてくださいました。
8月22日から、全5日間の日程で行われています。
8月23日
前日は岡橋先生が操作されていたブレーカー(硬い地盤を砕く装置を装着したバックホー)を、私も少しだけ操作させていただく事ができました。
当然ですが、先生のようにはうまくいかず、時間をかけても少ししか削れず・・・
削る際の車体の向きも関係あるのではと思い動かそうとしましたが、乗り慣れているいつものバックホーより進む速度が早く(操作した時の反応が早いだけかもしれません)、恐怖を感じたため断念しました。
この日もヘアピンカーブの硬い地盤をブレーカーで削り、もう一台のバックホーで掬い、クローラー(運搬車)へ積み込み、運んで下す・・・という作業の繰り返しでした。
盛られた土は中村さん(津和野市地域おこし協力隊)が均され、全体的に坂の傾斜が緩くなりました。
土を均すのは、掬うのに比べてかなり難しいです。どのような動きをされているのか観察しました。
8月24日
午前中は、作業道に入るまでの山道を整備されました。
山道の片方は高台の敷地になっていて、そこから滲み出てくる水が低い場所へ溜まり、泥状の地面が広範囲にぬかるんでいます。せっかく作業道を作っても、そこまでトラックが行けなければ運搬の効率が悪くなってしまいます。
作業道作りでは、このようにして木組みを作り山側から谷側へ水を逃す事があります。その工法を応用されました。
前年度の研修で木組みをされた時、私は体調を崩し休んでいたため見る事ができませんでした。一部始終を見ることができ、とても勉強になりました。
午後からは、再びブレーカーを操作させてもらいました。
後から、うまく削れる角度の付け方を先生に教わりました。
8月25日
先生方はヘアピンを削る、土を運ぶ、均す・・・という作業が繰り返されました。
その間、前日に倒された木の枝払いと玉切りをしました。
午後からは、先生が道を均されるのをじっくりと見学しました。
この土は、長い坂の途中で低く窪んだ場所を補いながら、自然に、水も溜まらず流れるように均されました。
かなりの土の量でしたが、どのように操作しどのような順番で土を寄せ均していくのか、とても勉強になりました。
8月26日
作業道仕上げの最終日でした。
夜間に降った雨で地面はぬかるんではいたものの、作業を開始する頃には止んでいました。
この日は、
・第一ヘアピンまでの途中の道幅を広げる
・第二ヘアピン手前のカーブを緩やかにする
・道の続きを作り進める
という作業目標のもと、作業を始められました。
と、そこで、今までビクともしなかった大きな石を掘り始められました。
第二ヘアピンの手前山側にせり出していて、ギリギリ通れるものの、いつかトラックをぶつけてしまいそうだったので、何度かブレーカーで砕こうとしたり、バックホーで掘って動かそうとされましたが動く気配がなく今回の工程では諦めていた・・・はずでしたが、作業の進捗を見ながらやはり着手する事にされたようでした。
1時間かかって、石を動かし通行の妨げにならないように処理されました。
大仕事の後は早めの昼休憩を取り、12時半頃から作業を再開。
朝の作業目標三つは全てクリアされ、あとは第一ヘアピンを削り出た土を運び、前日まで作業された場所の仕上げをされました。
そして、作業の終了。
完成を見に駆け付けられた自伐協の橘高さんのリクエストで、仕上がった道を歩きながら岡橋先生が解説してくださいました。
この山は公園に続いているので、どんな人でも歩いて入れるような緩やかな道になるように作られた、という思いを聞いて、ただの作業道ではなくその土地に合わせた利用価値を広い目で見出しておられたのだと分かり感激しました。
とにかく、硬い地盤で作業が捗らなかった中で、できる事を精一杯され、一つの形にされたお姿は、深く心に刻まれました。きっと、これから壁にぶつかった時に何度も思い出し励まされる事でしょう!
5日間、台風の影響で過酷な暑さの中、本当にありがとうございました!!
バックホーの操作練習
8月27日
5日間の余韻に浸りつつ、京津畑の作業道でバックホーの操作練習をしました。
船酔いのように先生方の操作が身体に残っていて、自分の操作にも反映されたように感じました。
主人が操作している間はチェーンソーのメンテナンス。
このところ、途中でエンジンが切れるケースが頻発しているので心配です。
もっと深い部分まで分解して掃除が必要なのだと思われますが、仕組みが理解できていないためまだ不可能です。
自伐型林業の「自」は「自ら」という意も含まれます。機械の不調は、可能な限り自ら直せるように、という先生方の言葉も思い出します。ジャンク品を買って分解してみては、という主人のアドバイスを実行してみようかと考えています。
やまんばの会
8月28日
前回に引き続き、やまんばの会で活動拠点となっている山小屋の改修準備をお手伝いさせていただきました。
今回は、天井と壁剥がしの作業。
予想はしていましたが、天井を剥がすと大量の動物の糞が落下!
それにも臆せず、斬り込み隊長のお二人がバリバリと天井を剥がされ、その資材を運ぶ私たち。
壁は、バールを使って剥がしました。やみくもに剥がそうとする私に、壁の裏側の構造を考えながら作業すると捗る事を教えていただき、その要点を押さえつつ作業すると気持ち良いくらいに一気に剥がれました。
最後は、天井裏や壁を剥がした部分の掃除をしたのですが、そこにも大量の動物の糞や何故か落ち葉も堆積していて、途中もれなく私もその「ウン」を被りました。
この日は女性のみでしたが、独特の団結力と破壊力(?)で、作業は進みました。
次回はおそらく防湿素材を入れるための準備に入るのだと思われます。
予定が合えば、是非参加させていただきたいと思います。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
夫もまた、地域おこし協力隊として一緒に活動しています。夫 丸谷誠司のnoteはこちら↓
https://note.com/kyotuhata_m
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