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活動まとめ 10月20日-10月26日


チェーンソーの復習

10月20日
翌日の自伐型林業研修のために、チェーンソーの復讐をしました。
少し言い訳になりますが、空き家改修の準備もあり「今日はチェーンソーの練習をしよう」と思えるタイミングを逃してしまっていました。
順調にエンジンもかかり、庭に置いている丸太を何度か玉切りしてみましたが、まずまずの切れ味で、大きく曲がる事もありませんでした。ただ、主人曰く、切ったおが屑が細かいので刃がうまく研げていないのでは、との事。
これは私のおが屑です。

対して、こちらは先日大先輩が切ってくださった後のおが屑。

鰹節のような大きさです。
チェーンソーは切る技術ももちろんですが、目立て(刃を研ぐ事)がうまくできて初めて綺麗に切る事ができます。これからも修行ですね。
そして、切った時なんとなく違和感があったので調べてみると、チェーンオイルが空っぽになっていました。燃料を入れる時に同時に確認しなくてはならないのですが、忘れていたようです。
基本を忘れないようにしなければ。
その後、チェーンソーを開けて中のおが屑の掃除をし、丁寧に目立てをして作業を終えました。

自伐型林業研修 最終

7月6日に岩手へ移住し7日に地域おこし協力隊に就任、翌8日から一関市主催の自伐型林業研修が始まりました。慌ただしい中でのスタートでしたが、段々とこちらの生活のペースも掴めてきて、心に余裕を持って取り組む事ができました。
その研修もいよいよ今回で終わりです。

10月21日、22日に行われた研修では自伐型林業の要とも言える、「作業道作り」を習いました。
講師は奈良県で林業を営まれる岡橋清隆さん。作業道の研修は広島在住時に2度参加した事がありますが、岡橋さんは初めてお会いしました。

1日目の午前中は、岡橋さんと、自伐型林業推進協会の代表理事である中嶋建造さんによる座学でした。
現在の日本の大型林業は作業効率のために広い作業道を作るのですが、道を大きくすれば崩れやすく、また、長く使えるようにしっかりとは作らないので、土砂崩れの原因となってしまいます。全国各地で起こっている深刻な土砂災害の原因の多くは、その作業道や皆伐やそれに近い伐採をした山がとても多いそうです。
それに対して、自伐型林業は長く使える作業道をしっかりと付けていきます。
2tトラックが入れるくらいの2.5m以下の道幅で、土の切り崩し高も少なく、しっかりと作っていくので山の環境を大きく壊す事はありません。
どこにどのように道を付けるのかは、山の傾斜や植生、土の質や地力をよく観察しながら、水脈を断ち切らないように判断していきます。

午後からは実際に山へ入りました。午前中の座学を踏まえながら、まずは山を歩き観察しながら道を付けるコースを選定していきました。
この時教わった事は理解が難しく、記録として残す事もできませんでした。おそらく、実際に道を付けていくと感覚的に分かるようになってくる事なのだと思います。

道の選定が終わると、岡橋さんがバックホーで道を付けていき、私たちは周りで見学しました。この辺りの土は真砂土という脆くて固まりにくいものが多く、難易度が高いそうです。広島も真砂土が多い土地なので、その点では似通っているかも知れません。しっかりとした道作りをしないと大規模は土砂災害が起こる可能性も大きくなります。
掘り進めて行くと、大きな石が現れました。時間内には動かす事ができず、翌日へ持ち越しとなりました。

翌22日、大きな石を動かすところから再開しました。自伐型林業では3t未満のバックホーを使いますが、石はその能力を超えていたため理想の位置までは動かせず、道中に穴を掘って埋め込む方法を取られました。この臨機応変な判断も大切なのだと感じました。


道を付ける中でどうしても支障となる木は伐採します。
この日も大きな杉を切る事が必要で、加藤隊員が挑戦しました。
2年の林業経験がある加藤隊員でしたが苦戦され、いかに伐倒が難しいのかを痛感しました。
それでも、最後は無事伐倒されたのは流石です。

手前は広報のカメラマン。緊張もあったと思います!

この後、緩い地質の作業道の斜面をしっかりと固める「木組み」を教えていただきました。道を作る際に伐採した木を玉切りし、斜面へ並べて組み込み、接点を釘で打っていきます。その釘はとても長く特別な物で、1本80円もするとか・・・。

主人とともにツーショット。右の青いカッパを着ているのが私です。
構えた金槌の先には、長〜い釘。

力も必要な上に曲がりやすいのですが、何とか失敗せず打ち込む事ができ安堵して振り返ると岡橋さんが見ておられ、「上手だね」と言っていただきました。他の皆さんも上手に打たれて、岡橋さん曰く「こんなに釘が曲がらなかった研修は初めて」なのだそうです。研修も回数を重ね、良い感覚が身に付きつつあるのかも知れません。

木組みの後は、岡橋さんご指導のもと実際にバックホーを動かしました。
私は、広島での研修2回と個人的に1回、地域おこし協力隊就任後の安全講習の2回で合わせて5回動かした事がありましたが、どうしても操作が覚えられず、散々たる結果でした。
逃げたい思いで一杯でしたがそんな事も言ってられないので、ここは積極的に行きました。この度岡橋さんが動かされているのを、操作をイメージしながらずっと見ていたためか、やっと操作がスムーズにできるようになっていました。これだけでも私にとっては大きな成果でした!

7月から始まった研修は、一人の怪我もなく、辞退者もなく、無事に終える事ができました。
岩手へ移住して慣れないままの参加でしたが、皆さんには温かい声をかけていただき、とても嬉しかったです。
仲間意識も芽生え、これで終わってしまうのは寂しい思いもありますが、「山を何とかしたい」という思いは一つ。同じ一関市の住民でもありますし、きっとまた会えると信じています。
皆さんには大変お世話になりました。最後はゆっくりご挨拶ができなくて残念でしたが、この場を借りてお礼を申し上げます。

この研修のステップアップとして、施業研修が行われる事が決まりました。何名の方が参加されるかはまだ分かりませんが、そこでも一緒に切磋琢磨できる事を楽しみにしています!

山際の藪払い

10月23日
今度住む空き家の横はすぐ山になっています。
山と平地の際は笹などの草が生い茂って藪になっているのですが、大きな獣道が付いています。大きな動物の重みで倒れたような草。この辺りにはシカやカモシカがいるので、彼らのものかも知れません。しかし、このところ全国で相次ぐクマの被害のニュースが頭から離れず、庭の茂みに潜んでいる事があるとも聞いたので、視界を良くするために藪払いをしました。
こちらは作業前の風景。
下から木の枝にまで蔓が伸びています。


刈払機で少し刈ると刃が緩み、締めるのですが、また緩んで・・・を何度か繰り返しました。何故かと思い刃を見るとかなり摩耗していたので、新しい刃に取り替えてみると、そのトラブルは無くなりました。切れ味が悪くなり刃に力がかかり、留めているネジに負担がかかっていたようです。
それでも、丈の高くなった笹とそこに絡まるヤブガラシなどの蔓にかなり苦戦しました。
草刈り用と林業の刈払い用の刃は違います。私が使ったのは草刈り用だったので、そこまで切れ味は良くないのもあったのかも知れません。しかし、林業用の刃を持ち合わせていなかったので、刈る向きを工夫したり二度刈りしたりして、何とか獣道の近辺の藪を払い終えました。刈り終わって刃を見ると、鮮やかな緑色になっていました。普段の草刈りでは刃が染まった事はありません。おそるべし、笹と蔓。


朽ちた木もあったので、エコのためチェーンソーではなくノコギリで伐採しました。
こちらは作業後の風景。長時間に渡る作業で太陽の向きが変わり見えづらいですが、かなり見通し良くなりました。


笹を払うと根元になんとミョウガが姿を現しました。


調べてみると、「秋ミョウガ」と言って、夏のものより更に美味しいそうです。
ミョウガの葉も笹と同じく細長いので、見分けがつかなかったようです。
身近で季節の恵みを感じる幸せを味わいました。

夕方からは、京津畑の皆さんへ発信する瓦版の原稿を作成しました。
集落外での活動が多い私たちですが、SNSでは発信しているものの、京津畑の皆さんになかなか知っていただく機会が無いままとなっていました。ご高齢の方も多いので、紙面で読みやすいように瓦版を発行しようという事になりました。

やまあい工房さんのお手伝い


10月24日
朝は夫婦でやまあい工房さんのお手伝いをしました。
火曜日はお惣菜を何種類も作って販売されるので忙しい日なのですが、更に清庵弁当という野草などの季節の恵みを盛り込んだお弁当42個の注文も入っていて、かなり忙しかったようです。お昼過ぎまでお手伝いさせていただきましたが、その後も皆さんまだまだ働かれていました。

お手伝いの途中、集落の方から「廃品回収車が来ている」と連絡をいただきました。15日に出たたくさんのゴミの中に金物があるので引き取ってくれるとの事。
主人はお手伝いを途中で抜けさせていただき、立ち会いに向かいました。
私も昼過ぎに向かいましたが、まだ作業されていました。
2t車に何とか全部乗せようと試行錯誤しながらの作業。一寸の無駄なスペースなく積み上げられた荷物は芸術的!お陰様で、庭にあったゴミがかなり減り大分綺麗になりました。
謝謝!

お昼休憩は、畑でやまあい工房さんのお惣菜をいただきました。
美味しい(*^^*)
いつもありがとうございます。

お昼ご飯の後は、お休みをいただいて冬物の買い出しのため少し遠出をしました。

瓦版の印刷


10月25日
作成した瓦版を印刷しに、興田市民センターへ伺いました。印刷機の使い方を職員さんに丁寧に教えていただいて、45部をあっという間に印刷。折り込み機もあったので、使わせていただきました。スムーズに作業が終わって、感謝です。

印刷代のお支払いで事務所へ入ると、何やら気になる新聞記事が貼ってありました。

日本の奇岩百景?!岩手県発?!
岩が大好きなので、訪れてみたいです。
ちなみに、市民センターの職員さんもお好きだそうで、仲間ができて嬉しいです。

帰りに、印刷した瓦版を京津畑の行政区長さんへお渡しして、次回の自治会関係の印刷物の配布時に一緒に配っていただくようにお願いしました。
飼い犬の夕立ちゃんにはまた吠えられてしまいました。まだ、慣れてくれないようです。

この後、集落の方が製材機を遠方へ納品するため、トラックに積み込む作業を手伝っている加藤隊員と主人に合流しました。私が到着した時には、製材機はラッピングされ、既にって積み込む準備が整っていました。
近所の方のフォークリフトで慎重に持ち上げての積み込みは、無事終わりました。

製材機は集落の方がご自身で設計・製造された物です。岩手日報に掲載された事もあり、今回の注文で3件目の納品だったそうです。少しずつバージョンアップもされているとか・・・尊敬致します。私たちの切った木も、その製材機で製材していただきたいと思います。
ちなみに、私には「自分の切った木で家を建てる」という夢があるのですが、その方も応援してくださっています。
その時には、この製材機を・・・夢が膨らみます。

作業の後は、お宅へ招いていただき、お手製のがんづきや夕飯をご馳走になり、とても楽しい時を過ごさせていただきました。

朝活のススメ

10月26日
この日から、毎日朝活をする事に決めました。
15日に集落の方総出で空き家を片付けていただいたのですが、その際に崩れた小屋から出たゴミの中に、朽ちたプラスチックゴミや割れたガラスがあり、とても小さいのでいっぺんには取り除けません。
そこで、毎朝夫婦でコツコツ1時間、ゴミ拾いをしようという事になりました。
朝の掃除はとても気持ちが良く、目に見えて綺麗になるのでやり甲斐があります。

何日か続ければ、殆どゴミも無くなるのではと期待しています。

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