活動まとめ 12月6日-12月12日
岩手県一関市地域おこし協力隊の丸谷留奈です。
令和5年7月に夫婦で広島から移住し、自伐型林業×複業というテーマで活動しています。
このnoteでは、毎週金曜日に1週間分(土〜木)の活動を更新しています。
林業に興味のある方、これから林業を始めてみようかなと思われている方、地域おこし協力隊とはどのように活動しているのか知りたいという方などに読んでいただけると、少しは参考になるかも知れません。
この場を借りて、自分自身の振り返りもさせていただいています。
林業初心者の私が3年間でどのように成長し自立できるのか、見守っていただけると幸いです。
それでは今週の活動のまとめをどうぞ ↓
自伐型林業施業研修〜釜石〜
12月7日〜8日
先週に引き続き、釜石市で自伐型林業を営まれている三木真冴さんの研修に参加しました。
京津畑から山をいくつか越えるまでは美しい雪景色。
しかし、高速道路で釜石市に差し掛かると全く積雪はなく、気候の違いを目の当たりにしました。
到着して早速三木さんが施業されている山へ。
今年買われたというフォワーダーの操作を見せていただきました。
今までは林内作業車で切った木を運ばれていましたが、作業道の距離も延び、作業時間がかかるようになったため、考えた末に大量に運ぶ事ができるフォワーダーを購入する事にされたのだそうです。
写真に写っている袋は、工事現場などで土などを入れる用途に使われますが、作業道作りで大量の土の移動が必要な時、フォワーダーと組み合わせて土を運んでいるそうです。
また、木を挟める装置をバックホーに取り付けられていました。
林内作業車だとワイヤーを引っ掛ける作業が必要で、引っ張るスピードも遅いのですが、この装置だと挟んでそのままフォワーダーに積み込む事ができます。
お金を出せば便利で効率的な設備を揃える事ができますが、自伐型林業は小規模林業が故に大きな設備投資はできません。困難な壁にぶつかった時こそ、どうすればクリアできるか頭を巡らせる。時間短縮と効率化を、手に入る物で工夫する事が、経営者としていかに大切かを学びました。
座学では、自伐型林業を営む上での経営的な考えを教えていただきました。
施業しようとする山は、採算性があるのかどうか。間伐が進み暫く木が切れないかも知れない、傾斜が大きく自分の技術力に見合っていないかも知れない、古いお墓があり施業が進まないかも知れない・・・調査・観察を丁寧に行い、あらゆる可能性を考える想像力が大切だという事が分かりました。
そして、大切なのは自分の日当を設定する事。
日当がいくら必要なのか分かれば、どのような山で作業道をどのように付け、木をどのくらい搬出するのかも具体的になります。
これは、先月まで習った「MQ会計」という、「必要な粗利から逆算していく」考え方と似ていると思いました。
その時は、まだ必要な粗利を出す事はできませんでしたが、経営をしていくに当たっては軸になる重要な数字なので、早めに算出したいと思います。
フォローアップ研修4日目・5日目
12月10日〜11日
先々週に引き続き、京津畑の作業道で渡辺啓さんがフォローアップ研修をしてくださいました。
まずは、作業途中となっていた場所を渡辺さんが修正。
穴を掘ったまま、道の表面へは表土が出たままになっており、雨が降ると水が溜まり泥濘み、再び作業ができるようになるまでに時間がかかってしまう。
作業を終える時は、仮でも良いので穴を埋め、水が集まらないように対策が必要との事でした。
その後は、前回と同じく自分自身で考えた施業を行いました。
先生の指示があれば操作できる技術は身に付いてきましたが、経営者として独り立ちするには当然ながら作業工程まで考えなければなりません。
しかも、なるべく無駄な作業はしない、作業工数を少なくする。そうする事で1日当たりにできる作業も増えます。
経営的な視点を持ちつつ、技術面も磨いていく。
「上達してきたからこそ、高い要求になってきます」
という渡辺さんのお言葉は嬉しくもあり、身の引き締まる思いでした。
大切なのは「覚悟」。
これは橋本光治先生のお言葉でもあります。
覚悟があってこそ、その道で生きていく術が身に付きます。
逃げ道を作らず、言い訳もせず、しっかりと目の前に向き合う。
「道作りは人作り」。
ここにも人生の哲学が現れていました。
作業道の方法論や技術だけではなく、道作りを通して自身に向き合うコーチングを受けたような研修でした。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
夫もまた、地域おこし協力隊として一緒に活動しています。夫 丸谷誠司のnoteはこちら↓
https://note.com/kyotuhata_m
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