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活動まとめ 3月15日-3月21日


一関市産材流通拡大に向けた研修会

3月15日
一関市木材カスケード利用協働協議会主催の研修会に参加しました。
この協議会は、一関市の貴重な森林資源である木材のカスケード利用の促進その他木材の有効活用により、林業振興施策の総合的な推進を図るため、2018年5月に設立されたものなのだそうです。ちなみに、木材のカスケード利用とは、木を品質の良いもの・価値の高いものから順番に多段的に使い、最後は燃料としてエネルギー利用するところまで使い尽くす、という取り組みなのだそうです。

テーマは「一関市産材流通拡大」という事で、市内の素材生産、製材業、建設業、設計業、県の関係部署の方々が参加されていました。
研修の講師は、釜石地方森林組合の理事兼参事の高橋幸男様でした。

間伐を中心とした基盤作りができそうだった矢先に東日本大震災が起こり、事務所は津波で流され機能が中断されてしまいましたが、組合員(山の所有者)・ご遺族・全国からの支援で復旧のスタートラインに立ち、森林による復興支援を進めてこられました。具体的には、

・遠野市・大槌町という市を超えた連携で、地域材を利用した再建住宅のプラン
 を作成し、低価格で建設できるプランを作成
・復興事業の終焉に備えて、地元産木材のブランド化を目指し、釜石地方森林組合
 の歴史・取り組みを中心にストーリーを木製品に反映・製作
・地元産材・地元の製材所・地元の木工所・地元の障害者施設とのコラボ
・県内外への木製品の提案

などで、需要の拡大と雇用・経済効果を目指してこられました。

地域の木材を地域で使う、他業種や近隣地域とも連携したシステム構築の必要性と効果を認識し、木材をどのようにブランド化して行くのかを考えさせられた研修でした。


作業道研修の課題

3月17日
作業道研修の最終日、講師の岡橋さんから課題が出されました。
研修場所でバックホーが使える5日間で、できる限りその課題を進めて行きます。

この日は、午後から私と研修生で作業をしました。
何箇所か課題があるのですが、まずは一つ目のヘアピンカーブの硬い壁面を崩し、道の幅を広げる工程を集中的に行いました。
先日の研修で津和野の地域おこし協力隊に教えていただいた、削る専門の爪を購入し、取り替えての作業です。

爪の先が2本に分かれて、鋭利になっています。


劇的に削れる!という程ではないですが、標準で付いている爪よりも削れるようになり、作業効率が上がりました。

硬い土が塊になって削れていきます。
購入して良かった!


ただ、削れる振動と衝撃でバックホーに負担がかかっているのではないかと心配になります。「ごめんね〜」とバックホーに声をかけながら、2人で交代にガリガリ削りました。
削って出た土は作業道の下り坂の最後まで引いていき、坂を緩やかにします。
削る作業も、土を引いていく作業も、時間がかかります。専用の機械があれば効率が上がるそうなので、後々のために、リースやレンタルの情報を集めておかなくては。


ヤブ払いの受注

3月18日
一般市民の方から、家の裏のヤブ払いを依頼していただきました。
広範囲ではないですが、笹や蔓類が蔓延っており、スッキリさせて欲しいという事でお受けしました。

一面に笹が生えています。


昨年の夏に京津畑の生産組合で鍛えた刈払い機の操作と、研修で少しずつ上達しているチェーンソー操作。きっとサクサクと作業が進むのだろう、という考えは甘かった事にすぐに気付かされました。
私の使うチェーンソーは、チェーンが細めのため、木が綺麗に切れる反面、蔓などに絡まりやすいと聞いてはいましたが、私の背丈ほどある笹や、木に絡まった細い蔓を切っていると5分弱でチェーンが絡まって外れ、取り付けて再開する、という無駄な作業で午前中が終わってしまいました。

笹や蔓を噛んで外れたチェーン。危険でもあります。


午後からは、チェーンを強めに張ってみました。外れにくくはなりましたが、重たいチェーンソーを振り回しての作業では効率が悪いと分かりました。
機械にも適材適所があります。終わらなかった作業は後日させていただく事になったので、道具を揃えて再度臨みたいと思います。


作業道研修の課題(続き)

3月19日
前回に引き続き、作業道研修の課題に取り組みました。
この日は午前中は私たち夫婦、午後は研修生1名が加わっての作業で、前回と同じくヘアピンカーブの壁面を削って道幅を広げていきました。
車体が揺れるのを防ぐため足場を整えたいのですが、この日は土が乾き切っていてなかなか踏み固まらず、苦戦しました。
揺れると恐怖心が増し、体に力が入り余計に疲労しました。土を均す技術を早く身につけたいものです。

このように地面が凸凹だと、操作する度車体が揺れてしまいます。

伐倒のご指導

3月20日

京津畑集落の林を切らせていただくのに、同じ集落にお住まいの森林組合の女性とその先輩の方に指導していただきました。
予め現場を確認してくださり、チェーンの目立て具合を尋ねてくださるなど、入念な準備の姿勢には頭が下がります。
始めに段取りを相談した後、まずはお手本に女性が1本伐倒されました。
私より華奢なその方が、私の物より重たいチェーンソーを軽々と操り、スムーズな動きで木を倒されるその姿を見て感激したのと同時に、女性でもここまでできる可能性があるのかと喜びを感じました。
その後、協力隊3人が順番に、自分の方法で伐倒しました。その都度改善点を的確に分かりやすくアドバイスしていただき、大変勉強になりました。

体の一部にチェーンソーを預けるような姿勢で切ると重さが軽減します。
少しずつ冷静に考えながら切れるようになってきました。


私は2本切らせていただきましたが、木が倒れた後に退避しやすいように、切る時の立ち位置を取るように指導していただきました。

2本目に切った木。アドバイスを受け、受け(右側)と追い(左側)の高低差を少なくすると、ツル(ギザギザの部分)の幅をイメージしやすくなりました。

時間はかかりましたが、冷静に考えながら、アドバイスも活かしながら概ね狙った方向へ倒す事ができたのには、自分自身の成長を感じました。小雪がちらつき風も強かったため、午前中で終わりましたが、何かあればまだ相談してくださいと、ありがたいお言葉をいただきました。


作業道研修の課題(終わり)

3月21日
この日も作業道の課題に取り組みました。
私たち夫婦と研修生1名で、引き続きヘアピンカーブの壁面を削り道幅を広げながら、カーブ頂上も少しずつ削り、坂を緩やかにしていきました。

ひたすら削る作業。研修生の中では「ガリガリ」で通用するようになりました。

途中、どうしても削れない硬い石が現れ、そこは回避して進みました。
最後に主人が土を均し、何とか小さな運搬車が通れるような道になりました。
課題はまだまだあったのですが、翌日はバックホーを京津畑へ運搬するためこの日は最後の作業日。機会があればまた課題を続けたいと思います。

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