京津畑日記 第68週 10月18日〜10月24日
改めまして2023年7月に岩手県一関市大東町に移住しました。一関地域おこし協力隊の丸谷誠司(マルターニ)です。
自伐型(小規模)林業を通して、里山と経済の循環を起こす山守、自伐林家を目指しています。山が元気になる森の散策路や木材の面白い使い道を考えています。
板倉造りの学びのため九戸村へ。
メロメロ道路の補修。など
それではどうぞ。
10月18日(金曜日) 移動日
明日からの板倉作りに向けて九戸村へ移動。前回は、自家用車で行きましたが、エンジンオイルを継ぎ足しながらの長距離運転に不安があります。走行中にエンジン音ガコッ。と聞こえるため、レンタカー車を借りました。安心が一番。
10月19日(土曜日) 板倉の小屋作り
地球のしごと大学 九戸キャンパス 「板倉の小屋作りからこれからを考える」。
今回は実技。前回刻んだ土台、柱、それから梁に着手。
大工仕事の復習。
ノコギリで切る時に、墨を半分に切ると材同士を繋いだ時に、ぴたりと一本の線になると言います。
竹の平筆(スミサシ)みたいなもので墨を引きます。定規の扱い方がコツだよ、と大先輩から指導を受けます。
定規半分、木材半分の箇所を親指の腹で抑えるとブレにくい。
こん体勢でノコを引くのは、かなり腰に応えました。
さて、一息入れる時に、体験用の鉋かんな掛けをさせていただきました。
ところで、木材の上下はどのように見れば良いのでしょうか?
木が育つ天と地を揃えなければ、逆さに使うことになります。
揃える理由は、気持ちが落ち着かないからなのか???なぜだと思いますか?
枝の育ち具合で判断したり、年輪の幅で確認するそうです。
10月20日(日曜日) 板倉の小屋作り
屋根にかかる垂木の加工。屋根勾配は先生方が出してくださり、治具も作っていただいてましたから作業するだけ。
勾配は地域や建物によって変わるので、しっかり数字を出す必要があります。先輩大工さん方も、勾配を出すのは学校で習った以来だそうです。
昔のやり方が基本ですよね。今は知らなくても家が建つ時代。
垂木が終わると梁に墨付けをして
ノコ目を入れて、いざ切ろうとすると妻から、ちょっと待った!
ノミ幅に合わせてノコ目を多く入れておくことで、より効果的にノミが使えます。前回教わったらしい。頼りになります。
そういえばチェーンソーで玉切りをするときに、テンションを抜く時に似ています。ノミの幅が8寸(24mm)に合わせます。
余談ですが、白髪が増えました。笑ミドルエイジならぬ、ミドルセイジ!笑笑
10月21日(月曜日) 整地
借家の庭が直線的に長い。そして土質的に水捌けが悪いため排水整地を試みました。
昨年の10月。一年前。
昨年は集落の方が手伝ってくださり片付きました。
バックホウをお借りし、残った切り株の抜根からスタート。3トン未満の重機に慣れているので、物足りなさはありますね。
桑の木の根っこ。樹冠と同じくらい根を伸ばしていたのが、よくわかります。1トン重機のお陰でこの作業もできます。人力ではとてもとても無理無理。
続いて車の通り道の泥の処理。
夕方、妻が帰ってきたので交代。妻のバックホウ捌きは、感心します。土を引いてくるのが上手いし、盛り土を作るのも上手い。
夜は、集落に向けた瓦版作成。
10月22日(火曜日) 木材運び、整地、よもぎオンライン、文化祭のパネル作成
文化の日、興田地区文化祭へ出展するベンチの材料を搬出しました。
雨降りで中止にしたから、天気の良い日に搬出しておこうと3人で作業。
整地もですが、家の横の抜根を先にやっておきます。本当はこちらがメインなんですけれど。
夜は、副業のための「よもぎ蒸し」オンラインに参加しました。その後、文化祭のパネル作り。
10月23日(水曜日) 文化祭のパネル作成、経営の話
予報通り朝から雨のため、文化祭のパネル作成。昼から大東図書館へ行き、本を借りる。
「里山資本主義」恥ずかしながら広島にいる時に読んでいませんでした。
「道」故大橋慶三郎先生。作業道ならば避けてはいけない本。
夕方から妻と経営の発表に向けた話。
10月24日(木曜日) チラシ作成、整地
朝イチで、黄色い糸を張りました。目視しながら傾斜が作れます。Yさん、ありがとうございます。
午前中から夕方まで、「自伐型林業とは」のチラシを作成。10月29日の一関市地域おこし協力隊交流会と11月2日3日興田地区文化祭で配るチラシ。
得意な人ならサクッと終えられるものだと思いますが、エクセルで作り、ワードで作り、あっちを動かせばコッチが動き、コッチを動かせばあっちが動き。
いずい!IZUI (宮城県の方言 もどかしい)
大きく時間を取られました。次回からは外注にします。
日暮れが早い山間です。整地を少し出来ました。
おまけ 日本一の炭焼き県
岩手県はエネルギー革命が起こるまで、炭焼き炭だしが日本一でした。
近年100年分の炭の歴史がまとめられた本。
すみません、オチが無い。
今週も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
来週は藤沢町の「千年の森 藝術祭」が開かれます。マルターニ、マルターニヤもゲスト出演させていただきます。ベンチの製材、協力隊の交流会など。
妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。