京津畑日記 第56週 7月26日〜8月1日
改めまして2023年7月に岩手県一関市大東町に移住しました。一関地域おこし協力隊の丸谷誠司(マルターニ)です。
自伐型(小規模)林業を通して、里山と経済の循環を起こす山守です。山が元気になる森の散策路や木材の面白い使い道を考えています。
3月に作業道のルート選定をしていただいた橋本光治先生が、再訪されました。集中して作業道作りに取り組めたのは、7月に入ってから。どのような手直しになるのか楽しみです。
それではどうぞ。
7月26日(金曜日) レジェンドによる京津畑作業道研修
昨日よりは小雨。土は水を含み泥状。根株を運び、根株を運び、軟弱な土壌に利用する。
「安くて強い道」
橋本光治先生 徳島県那珂町に111haの山を持たれ、故大橋慶三郎先生の教えを受けられた方。菊の御紋が入った賞を3度授与されていらっしゃいます。人としても素晴らしい方です。道以外にも学ぶことが多い。
7月27日(土曜日) 作業道体験研修のサポート
朝、京津畑は大雨。
川崎市民センターに着くと雨は止んでいた。
午前中、座学。
橋本光治先生の道作りの哲学と数字の考え方。自伐型林業推進協会の中嶋健造さんからは、現在の大規模林業による作業道の被害状況について。
午後、橋本光治先生の道作り。ところがまたしても雨が降り途中で退散。
7月28日(日曜日) 作業道体験研修のサポート
昨日、入口をつけたところからルート選定。
先行伐倒は禁止!と波伝の森の渡辺さんに教わっていた事が理解できました。「もうちょい左やな」と光治先生。入口の木を残し、谷側にルートを修正されました。結果、木が残りました。
2割以下間伐、間引くことを少なくして良い木を育てる林業スタイルなので、(もちろん曲がったり材価が低い木は伐倒しますけど)ドローンから見ても作業道は見えない事が多いです。
本日は伐倒をさせて頂きました。
この木は、曲がり材なので道に使うために、高く伐る。
追い口が高く残り、ツルがくさび形に残ってしまいました。倒れにくくなってしまいました。
2本目は時間的余裕があったため、加藤隊員の案でロープ牽引できるようにしました。普段通りの地面に近い伐倒。
癖なのか?やはり高くなってしまいツルが効きすぎて、ややかかり木になってしまいました。
連続で伐倒すると、何かコツのようなものを掴んだ気になります。
中嶋氏からは、滑車の大きさや良し悪し、スリングベルトとワイヤーの使い分けの話が聞けました。
フックは外れやすい。スリングベルトは高価で勿体無いが、木材を傷つけない。ワイヤーはガンガン使えるが、傷がつく。
7月29日(月曜日) 瓦版訂正を配る、バックホウ練習、借家片付け
午前、京津畑集落の方々に広報と共に配っている協力隊の瓦版。間違いがあったので訂正した紙を手分けして配る。
午後、バックホウの練習。
夜、2階の片付け。
7月30日(火曜日) 月末報告書作成、バックホウ練習
久しぶりに太陽が見えた日。報告書作成の気分転換に、借家周りの草刈り。
まだ道は歩いてもぬかるみます。
「梅雨明けてから1週間ほどで、仕上げをすると良い」光治先生の置き土産。
しっかりした強い道が整備、化粧されると美しくなります。楽しみです。
7月31日(水曜日) おやすみ
梅雨が明けたかのような太陽さんさん。
休みだけど、事務の続きとゴミの仕分け。
8月1日(木曜日) おやすみ
おまけ 木の皿
久しぶりの完全OFF。夕食を食べた店で意外なものが出てきました。なんの木でしょう?
やすりで削ってオリーブオイルを何度も塗り込んだのだそうです。楽しい夕食でした。
今週も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。